スマホをお持ちの人の中には、仕事とプライベートで、2台のスマホを使い分けているケースも少なくないのではないでしょうか。よくある理由としては、電話番号を分けるため、通信料金を別々に計算するためといった例がありますが、最近ではSNSやメッセージアプリで、仕事とプライベートで別の人格としてふるまうために、スマホを敢えて分けている人も多いようです。
1台のスマホで2つのアカウントを使える「ツインアプリ」
もちろん、強引に1台にまとめることはできなくはありませんが、SNSやメッセージアプリは頻繁に参照することから、毎回ログイン・ログアウトを繰り返していると手間がかかりますし、どちらにログインしているかわからなくなることもしばしばです。またアプリによっては、電話番号認証によって、1つの電話番号では1つのアカウントしか登録できないという、やむを得ないケースもあります。
こうした問題を解決し、1台のスマホで2つのアカウントを使えるようにする便利な機能が、一般に「ツインアプリ」と呼ばれる機能です。
海外製SIMフリーのスマホで対応機種が増えている
一部の海外製スマホに搭載されているこの機能を使えば、1台のスマホで同じアプリを複数起動し、それぞれにログインした状態を維持できます。これにより、仕事とプライベートで分けているSNSやメッセージアプリを、ログイン・ログアウトを繰り返すことなく、1台のスマホで使い分けられます。また2枚のSIMカードを使って同時に待受が可能な、いわゆる「DSDS」対応のスマホならば、電話番号認証が必要なアプリも、2つのアカウントを併用できます。
残念ながらiOSに「ツインアプリ」機能はなく、Androidに限られますが、便利な機能ということもあり、最近では海外製のSIMフリーのスマホを中心に、国内でも徐々に対応機種が増えつつあります。また、ツインアプリ機能を搭載しないスマホも、同様の機能を追加してくれるクローン作成アプリを自前で導入すれば、その恩恵に与ることができます。具体的にどんな用途に向いているのかを見ていきましょう。
“複製”アプリの作り方とは
ツインアプリ機能は、すでにこの機能が搭載されているスマホであれば、リストにある対象のアプリを選んで有効化するだけで利用できます。同様の機能を持ったクローン作成アプリを自前で導入する場合も、アプリの設定画面から対象のアプリを追加するだけです。
複製したアプリの見え方は、機種などによっても異なります。まったく同じアイコンが2つ並んでいると、どちらがオリジナルなのか見分けが付かなくなることから、専用のランチャーからのみ起動できる場合のほか、複製したアプリのアイコンに目印がつく場合もあります。