日本経済の中心地、東京・丸の内から“マル秘”財界情報をくわしくお伝えする『文藝春秋』の名物コラム「丸の内コンフィデンシャル」。最新号からダイジェストで紹介します。

◆◆◆

その刀は“なまくら”か

 ユニバーサル・スタジオ・ジャパンをV字回復させたマーケティング集団「刀」の森岡毅CEOが窮地に立たされている。

ADVERTISEMENT

屋内型テーマパーク「イマーシブ・フォート東京」のオープニングセレモニーであいさつするマーケティング会社「刀」の森岡毅代表取締役CEO ©時事通信社

 2024年決算では、55億円超の損失を計上。「2025年も約13億円の最終赤字で、累損は62億円」(金融関係者)。

 運営するお台場のテーマパーク「イマーシブ・フォート東京」は2月末、オープンから2年で営業を終了。昨年7月に鳴り物入りで開業した「ジャングリア沖縄」も、森岡氏は「年間300万〜400万人が来館する美ら海水族館の半分でも採算がとれる」と豪語したが、今年1月までの半年間で来場者数は約65万人。年間でも“損益分岐点”に届かない。運営会社ジャパンエンターテイメント(加藤健史代表取締役)の2025年6月期決算は、約51億円の純損失。開業前の投資が先行する段階の数字とはいえ、暗雲が立ち込める。

 この惨状に青ざめているのが出資者の面々だ。ジャパンエンターテイメントには、筆頭株主の刀に加え、オリオンビール(村野一社長)をはじめとした地元企業のほか、JTB(山北栄二郎社長)や近鉄グループホールディングス(若井敬社長)などが出資している。

 焦りを隠せないのは金融機関も同様だ。コロナ禍に加えてウクライナ侵攻もあり、3メガバンクが離脱したことで、商工中金(関根正裕社長)と琉球銀行(島袋健頭取)が融資を主導。2行を中心に13行庫からなるシンジケートローンを組成し、22年8月に366億円の融資を行った。

※この続きでは、金融庁関係者がコメントしています。約5500字の全文は、月刊文藝春秋のウェブメディア「文藝春秋PLUS」と「文藝春秋」2026年4月号に掲載されています(丸の内コンフィデンシャル)。全文では、下記の内容をご覧いただけます。

西武・不動産開発の反発
横浜アリーナの運営会社の筆頭株主は西武鉄道で、2位株主として横浜市が名を連ねる。だが、市関係者は…
KDDI不正の陥穽
行われていたのは架空循環取引と呼ばれる手法だ。広告代理店から広告枠を仕入れ、それを…
SaaSの生存競争
アンスロピックが1月に公開した「コワーク」がSaaS(ソフトウェア・アズ・ア・サービス)業界を震撼…

出典元

文藝春秋

【文藝春秋 目次】高市政権「お友だちゼロの」参謀名鑑〈似顔絵イラスト付き〉/三宅香帆 高市総理の秘密は「文体」/安青錦 師弟対談

2026年4月号

2026年3月10日 発売

1250円(税込)

Amazonで購入する 目次を見る