日本を代表する司会者・上沼恵美子さんは、現在、夫・真平さん(79)と別居中。週に一度、上沼さん宅を訪れる真平さんと時間を過ごすという。
22歳で結婚後、約50年にわたって「見えない家事」をこなしてきた上沼さんが明かす、男女が家事をめぐってすれ違う理由とは? 『週刊文春WOMAN2026春号』より一部を抜粋し、紹介する。
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イヤで仕方ない“見えない家事”「もう『やがってね』になるわね」
「いつも爪楊枝があると思うなホトトギス」。私は全然使わないんだけど、うちの旦那が爪楊枝をよく使う人なんですよ。だからいつも爪楊枝入れを満杯にしてる。そういう細かいことをいつのまにか誰かがやってくれてるっていうのは、天の声で言わないかんね。「誰が爪楊枝を満杯にしてるかわかってんの?」って言わないかん。だけど、それはもう当たり前のことだという感じでしょ。ずーっともう「どんだけ歯が悪いねん」と思いながら、私は見てますよ。
爪楊枝も、トイレットペーパーも誰かが補充してくれてるって、考えればわかるでしょ。それを当たり前みたいに使いやがってね。もう「やがってね」になるわね。一度ね、便座が冷たかったら「冷たいぞー!」って飛び出してきたことがあるの。飛び出す前に用足してこいと思うんですよ。
今は勝手に便座は温かくなりますけど、昔はカバーつけてたのよ。便座のカバーつけるの嫌やったわぁ。あれ誰やってんの? それをいつ洗ってる? 妻が毎日洗って付け替えてるわけ、おしっこ飛んでたら嫌やから。歯磨き粉も誰が買いに行ってる? あのチューブ一生ある思てんねん。とんでもないわ。ごめんなさい、最初からやかましいね(笑)。
お布団を干したとしましょう。布団を外でパンパン叩いて、部屋に戻してベッドメイキングして、そこまでが家事ですやん。「布団干しといて」言ったら、干しただけじゃあかんのよね。ところが干しただけのように夫は思いよる。「布団なんか干すだけやないか」「俺なんか会社では複雑な仕事してんねんぞ」って。
