立命館大学教授・前日本国駐中国特命全権大使は、長年中国との外交に携わってきた立場から、中国の現在地や、日本の外交姿勢について問うた記事の執筆を「文藝春秋」に続けてきた。連載「日本に戦略的思考はあるか」の記事をはじめ、垂氏の記事を厳選して紹介します。[全6記事]
毛沢東の「時間を操る」知恵
【連載第3回】中国の強みは、軍事力そのもの以上に、平時からの情報工作・心理攪乱・法の濫用・経済的威圧を組み合わせ、相手の意思決定を内側から弱らせる「工作の体系化」にある。…

日米同盟動揺の最悪も想定せよ
【連載第2回】2026年の年明け早々、トランプ米国大統領はベネズエラへの軍事力を伴う介入に踏み切り、マドゥロ大統領夫妻を拘束し、ニューヨークに移送した。米政府は表向き、麻薬犯罪対策という法執行上の理由を掲げたが…

米中露「三国志」時代の日本外交
【連載第1回】いま日本外交に欠けているものは何か――。この問いは、外務省に40年近く身を置き、中国問題に携わり続け、最終的には北京で日本大使として任に就いた私が、外交官人生の終盤に至って最も強く意識するテーマとなった。答えを端的に言えば…

日本外交には「戦略的思考」が必要だ
現在、世界各国でナショナリズムの高揚とともに保守化が進み、各国の政治指導者には、自己中心的で、かつ「力の信奉者」が目立つようになってきている。「アメリカファースト」を掲げた米国のトランプ大統領はその典型である。東アジアでも…

前駐中国大使が渾身の緊急提言! 高市総理の対中戦略「3つの処方箋」
高市早苗総理の誕生は、日本政治における明確な転換点となった。自民党の求心力低下、国際情勢の緊張、そして国民の危機意識の高まりが重なった局面で、明確な価値観と安全保障観を掲げるとされる政治家が登場したことは…

日本は近視眼的ではなく中国の数十年先の姿を見据えよ
日本人学校の児童を狙った殺傷事件が中国で立て続けに発生した。2024年6月には蘇州の日本人学校スクールバスが刃物を持った男に襲われ、止めようとした中国人女性が殺害された。9月には深圳で…

