いじめの標的になり、夜中に奇襲を仕掛けられ……
――生徒同士の雰囲気はどうでしたか?
TAKUYA すれ違った先輩に挨拶しなかっただけで、夜中に呼び出されてボコボコに殴られるような環境でした。同級生のなかには、精神的におかしくなって病院に行った子もいましたよ。
関西だと、笑いで場を和ませるみたいなことがあるじゃないですか。僕も京都出身なのでそういうことを心がけてたんですけど、当時の長崎だと逆に「なめられてる」って受け取られちゃって。今まで生きてきたなかで学んだ、人とのコミュニケーションの仕方が何も役に立たないのには困りました。
――いじめも酷かったそうですね。
TAKUYA ターゲットになったことがあるのですが、最悪でした。寮は個室とかでもなく完全に共同生活なので、24時間、気を休める間がないんです。寝ていても、布団の上から複数人にタコ殴りされたり。本当にバイオレンスな寮でしたね。毎日、どうやって生き抜くか考えていた。本当に辛かったです。
――TAKUYAさんは、どうしていじめの対象になったのでしょうか。
TAKUYA 僕は首席で入学していたので、まだ子供で調子にも乗ってましたし、新入生代表スピーチなどで目立っていたのもあったと思います。1年生の中でも、先輩から最初に目を付けられたんじゃないかな。
痛い目に遭うのが早かった分、「この場所で生き残るにはどうすれば良いのかな」って考えるのも早かったです。いじめられなくなるためには、目立たないようにすることも大事ですが、影響力のある先輩と仲良くなっておくのも一つの方法だと学びました。年上の人と仲良くなれるスキルは、実社会で生きるようになってからもすごく役立ちました(笑)。
――体罰やいじめ以外に、門限とかもあったんですか。
TAKUYA ありましたよ。学校が終わってから1時間程度外出できるけれど、18時には夕食、19時から自習室で自習を始めないといけないんです。先生からもずっと見張られていて、部屋には盗聴器やカメラも設置されていました。就寝時間後にルームメイトと喋っていると、部屋のスピーカーから「寝ろ」って叱られたりしていましたから。竹刀を持った先生が毎夜見回りもしていました。
こんな環境で過ごしていたからか、中学に入学して最初の夏休みに実家に帰ったとき、幼なじみから「全然違う人になっている」と驚かれました。
――人間が変わってしまうほどの過酷すぎる環境だったのですね。
TAKUYA 中学1年から高校3年までの生徒が同じ建物に暮らしていたので、多分一般の人より早く高校生の先輩と親しくなる経験はできました。高校生にもなるとDCブランドの服を着ている人がいて「太っていると似合わないな」って思って、当時僕は太っていたので痩せようとダイエットを頑張りました。
剣道部だったんですけど、朝からなにも食べないで水以外飲まずに練習をしていると、1日に3キロくらい落ちるんですよ。これを3日間くらい続けると、5~6キロはすぐに痩せましたね。そうしたら一瞬で、スラッとしました。
