「あ、壊れた」頭蓋骨を骨折も、手術ができず
――寮生活で、大変な怪我をされたそうですが……。
TAKUYA 中2の時に、頭蓋骨を骨折しました。
身体のでかい同級生と揉めたんです。そいつが僕の部屋に殴り込みに来て、揉み合いになって机のとがった角のところに頭を打っちゃって。さらに上から踏みつけられて……手の大きさくらいのたんこぶができるほど、頭が腫れました。
――その時のことは覚えていますか?
TAKUYA 「あ、壊れた」って感覚ですね。直感的に「壊れた」って思って、普段は鬼の形相の先生と一緒にタクシーで病院に行きました。いろいろ検査して、骨が割れているけど脳に損傷があるかどうかはわからないってなりました。頭って関節とかがないので、ギブスするでもなく、ただ安静にして過ごすしかありませんでした。
――いつ襲われるか分からない環境で、その状態はかなり不安ですね。
TAKUYA 急所も急所ですし、また狙い撃ちされるかもしれないからとにかく怖かったです。今でも、このときの傷は時々痛みますね。中学生って、走ったり身体動かしたりしたい時期じゃないですか。数カ月はろくに運動もできない状況で、それもきつかったです。
――それこそ、音楽をやったりとかは?
TAKUYA 運動できない代わりに何かしようかなって考えていたら、先輩にバンドをやっている人がいて。当時は80年代で電子音楽が流行っていたので、先輩にシンセサイザー借りて弾いてみたのが、音楽に触れた始まりです。
今でもすごく覚えていることがあって、寮の食堂にだけテレビがあるんです。就寝時間後は絶対に入っちゃダメなのに、窓の鍵を先輩が開けておいて夜中に壁をつたって泥棒のように食堂に忍び込んで見た『ライブ・エイド』(1985年にイギリスとアメリカで開催されたチャリティーコンサート)でU2が『Sunday Bloody Sunday』を歌って、クイーンもその時初めて観て「音楽すげえなあ」って衝撃を受けました。
撮影:山元茂樹/文藝春秋
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