落合 メディア出演は週に何時間までとか、なんかいろいろありますよ。僕は秘書さんを雇用してるんで、ハンコのプロセスが多いこと自体にはそんなに困ってないんですけど。
先崎 こんな異才を縛る日本はダメだね。国会に縛られて海外に行けない総理大臣と同じようなことになっちゃってる。
落合 いやいや、僕も大学では准教授として普通にいろんな業務をやっているんですよ。手続きも会議もあるし、「ちゃんとやってください」って言われる立場で。
先崎 きっちり手順に乗っかっていかなきゃいけないと。
落合 はい。
「ルールがコンテンツに勝る」日本の閉塞性
先崎 ちょっと個人的な話をさせてもらうと、私がそういう日本の硬直性を痛感させられたのは、東日本大震災のときなんですね。当時、私は福島県いわき市にある私立大学に勤めていて、現地で被災したんです。
仕方なく埼玉県にもアパートを借りて、5年間も二重に家賃を払うハメになった。本当は埼玉のほうの家賃は肩代わりしてもらえる制度があったんだけど、誰も教えてくれなかったから、ずっと知らないままだった。
ようやく制度を知ったあと、埼玉のアパートがあまりにもボロかったから、「もう少しまともなところに住ませてくれませんか」って頼んだんですが、「制度上ムリ」の一点張りで、どうにもならなかったんですよ。
落合 つまりルールがコンテンツに勝る。あらゆる場所で永遠にそれをやってますからね。
