「微笑みの貴公子」ヨン様はなぜ魅力的だった?

 韓流ブーム20周年にあたる2023年に、筆者は「四季シリーズ」の4作品を観返したが、現在の韓ドラにつながる要素と面白さを備えていたのはダントツに『冬ソナ』だった。筆者の友人にも30回以上視聴したという強者がいるが、何度観返しても楽しみが尽きないのは、こうした今観ても色褪せていない手の込んだストーリーだからではないか。

『冬ソナ』について語るなら、もちろん“ヨン様”、つまりペ・ヨンジュンという俳優に触れないわけにはいかない。複雑な日韓関係に風穴を開けたのは、政治家ではなくヨン様だといっても過言ではない。  

 ヨン様ブームによって、日本では当時の人気韓国俳優4人(ぺ・ヨンジュン、チャン・ドンゴン、イ・ビョンホン、ウォンビン)が「韓流四天王」と呼ばれるようになったが、個人的にその中で最も好きだったのはペ・ヨンジュンだった。

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 劇中では、陰のある高校生チュンサンと柔らかな物腰の建設設計会社の理事ミニョンの一人二役を務めたが、その後の日本でのペ・ヨンジュンのイメージはミニョンに近かった。金髪ヘアとマフラーというミニョンのトレードマークは、「微笑みの貴公子」ヨン様のものまねをする際の必須アイテムにもなった。

『映画 冬のソナタ 日本特別版』公式Instagramより

 だが、筆者が好きだったペ・ヨンジュンの魅力が発揮されていたのは、高校時代のチュンサンのほうだった。『冬ソナ』以前の出演作『初恋』『愛の群像』でもそうだったが、アウトローな役も似合う俳優なのだ。これから『映画 冬のソナタ 日本特別版』を観たり、ドラマを再視聴する方には、ペ・ヨンジュンのその鋭い眼差しにもぜひ注目してほしいと強く訴えたい。