7歳の少女がキャンプ場で忽然と姿を消した――2019年に起きた行方不明事件は、懸命な大規模捜索でも手がかりすらつかめなかった。さらに家族を襲ったのは、SNS上で広がる根拠なき誹謗中傷という“二次災害”。いったい何が起きたのか? 宝島社の新刊『日本の未解決事件100 犯罪から読み解く「昭和」「平成」「令和」史』より一部抜粋してお届けする。(全2回の2回目/最初から読む)
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キャンプ場で7歳少女が行方不明に
2019年(令和元年)9月21日、山梨県南都留郡道志村のキャンプ場で、当時小学1年生だった小倉美咲ちゃん(7歳)が行方不明になった。
この日、子育てサークルで知り合った7家族がキャンプ場を訪れており、9人の子どもたちが沢のほうに遊びに行ったところ、5分ほど遅れて美咲ちゃんが1人、その後を追った。10分ほどして大人が様子を見に行ったが、そこに後から合流しているものと思った美咲ちゃんはいなかった。
「いないぞ、おかしいな」
大人たちが美咲ちゃんの捜索を始めたが、日没が近づいており、午後5時ごろに警察に通報。この日、夜10時過ぎまで捜索が行われたが、美咲ちゃんを発見することはできなかった。
翌日早朝より、自衛隊も加わって1700人が捜索を始めたが、不思議なことに美咲ちゃんは見つからなかった。2週間に渡り、自衛隊、警察、消防、ボランティアが周辺をくまなく捜したが、美咲ちゃんは忽然と姿を消してしまったのである。
