「母親が怪しい」「何で半笑い」

 ここで「二次災害」とでも呼ぶべきアクシデントが起きる。娘を助けたい一心でメディアの取材を受け続けた美咲ちゃんの母が、誹謗中傷の標的となったのである。

「何で半笑いなのか」「母親が怪しい」「娘をなぜ見守っていなかったのか」──根拠のない書き込みがSNS上にあふれ、娘を失った一家はどん底に突き落とされた。

 一連の誹謗中傷では、複数の男が名誉毀損の刑事責任を問われ、有罪が確定している。

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小倉美咲さんの写真を前に記者会見する母とも子さん ©共同通信社

 捜索が打ち切られた後も、母は毎週のように現地に通い、情報提供を求める活動を続けたが、美咲ちゃんの行方は分からなかった。

 行方不明となってから3年後の2022年(令和4年)4月、ボランティアの男性が失踪現場から600メートルほど離れた場所で人骨のようなものを発見。

 再び周辺の捜索が始まり、初めて子ども用の靴や人骨の一部が発見された。鑑定の結果、「人骨は美咲ちゃんの母と親子関係にあって矛盾はない」との結論が出た。

 なぜ最初の捜索で見つからなかったのか。そしてなぜ、3年後に見つかったのか。家族の悲しみをよそに、いまなお謎は解明されていない。

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