立ち食いそば屋の運営に携わっている方ならよく認知されていることがある。一定数そばを残す人がいるのだ。これは味が云々ということよりも、少食の人がいるということである。お年寄り、女性、子供などはもちろん、「つゆだけ飲みたい」という二日酔い客もいる。病み上がりの方もいる。そんなわけで、立ち食いそば屋の経営者は、食べ残しがなくなるような仕組みを常に考えている。そんなことを複数の方から聞いたことがある。
それと同時に、朝から早い午前中など客足が遠のく時間帯で、いかに売り上げを維持するかということも経営上大きな対策項目となっている。
少食対策&午前中の売り上げアップ策
それらの対策の1つが「そばうどん(小)」とか「ミニそば」「半そば」の販売である。普通盛りの50円~150円引きあたりが相場である。藤沢駅近くの「新月」、日暮里の「一由そば」、チェーン店の「箱根そば」、「小木曽製粉所」、「かしわや」、などが提供中だ。
また、「朝メニュー」としてミニサイズを提供している店もある。御徒町の「鶏だし そば・うどん 三丁目」の「朝そば」はゆで卵、きつねかたぬき、ワカメ、ちくわがのって350円と破格の設定。「箱根そば」、「ゆで太郎」(開店~午前11時、朝セットも人気)、「名代 富士そば」(午前5時~午前10時の朝そば、一部の店舗では夕そばを実施)、「そばいち」(開店~午前10時、朝定食)などの大手チェーン店も麺量を少なくしたメニューを積極的に取り入れている。
お手頃価格・量控えめの「箱根そば」新業態「オールライト 箱根そば」が町田駅にオープン
さて本題である。「ミニそば」「朝そば」などを積極的に展開していた「箱根そば」を経営する株式会社小田急レストランシステムは、町田駅北口にあった従来の「箱根そば 町田北口店」を閉店。お手頃価格・量控えめの「箱根そばライトシリーズ」専門店「オールライト 箱根そば」に業態変更して2026年4月1日にオープンした。
その布石は1年以上前から始まっていた。「箱根そば」では2025年3月16日から4月15日まで「かき揚げ天そばライト」の実証実験販売を行い、6月1日から全店舗(「箱根そば本陣」以外)でライト4兄弟、すなわち「かき揚げ天そばライト」「海老天そばライト」「ねぎそばライト」「わかめそばライト」の4品をレギュラーメニューとして販売していた。また、開店から午前10時までは、朝限定メニュー「朝そばライト」(380円)、「朝天玉ライト」(430円)を全店で販売していた。


