これはことによるとCX(注:フジテレビ)完敗かもしれない。社に戻って2時、こんな時に、TBSラジオ清水(洋二)社長がやってきてデジタルラジオの今後について会談をする。なんだか落ち着かなくて頭に入らないよぉ~! であった。
3時、ホリエモンが、取締役3名を連れてやってくる。テレビで見た通りというか、小生意気な面白そうな奴である。言っていることはもっともで、LF(注:ニッポン放送)がITをもっと使えば面白くなるという意見には賛同するが、それだからといってウチの株を35%も買うことはないのだ。フジサンケイが狙いじゃないの? と思われてもしょうがないだろう。
部分的には「その通りだ」と言いたかったが、ただいまCXのTOB進行中、立場上そうもいかないので、2月21日以降の話にすることにする。もう一つ、こちらから「メディア事業を経営するには日本が好きかどうかって大切です」と言うと、「そんなことあまり考えたことがない……」と、きょとんとしている。危ないね。それにしても、大胆なお兄ちゃんである。
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この奇襲直後、法的に限りなく黒に近いグレーの時間外取引を使ったライブドアに対して嫌悪感を持ちました。そもそも時間外取引は株の調整に使う手段です。なのに、まるで「戸締まりがしてないから勝手に入らせてもらいました」と居直っているようなやり口ですから頭にきます。このライブドアの一件がきっかけで法的規制が定められましたが、あの日は「してやられた!」と地団駄を踏むだけでした。
こちらが大慌てで対応を協議しているさなか、来社した堀江貴文氏の印象は悪くはありませんでした。本当に快活で、ビジネス的ひらめきもありました。私らの関係者は日枝さんをはじめ、言ってはなんですが、おじさん的な暗さをたたえているから、なおフレッシュな印象が鮮烈でした。ホリエモン氏とはネットとラジオに関しての話題になり、ライブドアとの可能性を考えれば開発中だったデジタルラジオ(現在のradikoの前身にあたる)とコラボするなどネットと一緒にやっていく展望が開けるなとも思えました。「ひょっとしたら、組むのもアリか」と内心ではよろめきましたが。


