この席上での忘れられない顔は、ポッと出の若造だと思っている堀江さんに応じる日枝さんの食えない感じ。それと夢を語り尽くすホリエモンへの熊谷さんたちの呆れ顔です。彼らはいつも堀江さんに振り回されていたんだなあ、とわかりました。(中略)

 そして、皆さんもご記憶の会見の場になります。

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2005年4月18日月曜日 天気:曇り(中略)

 さぁ、いよいよ記者会見である。5時を10分過ぎた頃、控室にライブドアご一行様ご到着である。皆、呉越同舟というか、一つの部屋に偉い人が皆揃った感じ。マスコミなのに取材できないのが辛いね。堀江君は機嫌が良さそうである。ホリエモンがグルメだという話などを振ると、「秋元康がライブドアのアドバイザーで、良い店・美味しい店を紹介してくれるのだ」と話す。秋元、怪しいヤツ。

©時事通信社

 5時半より6時半まで、待ってました! の記者会見が始まる。

 壇上にはカメ、堀江、日枝、村上の順番で座る。300人近い記者と40台以上のビデオカメラ。凄いフラッシュである。大スターになった気分だけれど、私は所詮脇役である。スターはホリエモンと日枝さん。自分としては、「ニッポン放送は新しい出発をします」「堀江さんとはもっと前から知り合っていたら良かった」などと話す。頭の挨拶から最後まで落ち着いて話すことができた、うまくいったと思う。ホリエモンがベラベラと喋ってくれたおかげで、こちらにはほとんど質問がなく、きっかり1時間で記者会見終了。

 この報道写真にある作り笑いを浮かべた会見映像を見ると、仲良しご一行さんの顔見世興行か、腹の中が違う者同士が雁首並べただけなのか、ご想像にお任せします。

写真③和解合意の記者会見後、握手する(左から)ニッポン放送の亀渕昭信社長、ライブドアの堀江貴文社長、フジテレビの日枝久会長、村上光一社長 ©時事通信社

 この直後、日枝さんが「カメちゃん、これ本に書きたいよな」と話しかけてきた記憶があります。ご本人には著作がないと思いますが、あの騒動中はグループの中心人物として大変な役回りを担いました。表に立ちたがらない日枝さんが珍しく「書き残したい」気持ちが起こったというのは理解できます。

 とにかくプレーヤー全員が極限まで戦い、会見に臨んだという感じでした。

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