2018年8月8日、「朝日新聞」が、秋篠宮眞子内親王との婚約が内定中の小室圭さんと母親に対し、秋篠宮夫妻が「現在のままでは(皇族の正式な婚約にあたる)納采の儀は行えない」と伝えていた、と報じた。小室圭さんは前日の8月7日、留学先であるアメリカ・フォーダム大学ロースクールへ向かうためにアメリカへ出発。ニューヨークへ到着する前のスクープであった。

8月13日、留学先のフォーダム大ロースクールに通学する小室圭さん ©共同通信社

 この記事によれば、秋篠宮夫妻は今年に入ってから、秋篠宮邸で小室圭さんや母親と面会した際、繰り返し上記の考えを伝え、そこには眞子内親王も同席していた。なぜそのような考えに至ったのか。記事によれば、秋篠宮夫妻は次のような考えを持つようになったという。

〈秋篠宮家は「結婚にあたっては日本国憲法に基づき当事者の意思を尊重すべきだ」と考えているという。だが同時に、皇室の一員としては広く国民の祝福と理解を得ることも不可欠と思っており、複数の週刊誌でトラブルが報道され続けている現状では、正式な婚約や両陛下へのあいさつができる状態ではない、と考えたという。〉

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金銭トラブル報道から2カ月後の「延期発表」

 ここで言う「複数の週刊誌でトラブルが報道され続けている現状」とは、昨年5月のNHKによる婚約スクープ、そして9月3日の婚約内定記者会見後、年末に「週刊女性」が小室圭さんの実家の金銭トラブルに関する記事を掲載(2017年12月26日号)、「週刊文春」や「週刊新潮」、「週刊現代」などの各週刊誌・女性誌も同様の問題を報じたことを指す。週刊誌メディアは年明けからこれに関する報道を過熱化させ、ネットの中でも小室圭さんや母親に対するバッシングが相当に展開された。

2017年9月3日、婚約内定会見での眞子さまと小室圭さん ©JMPA

 そして、2月6日には宮内庁から眞子内親王と小室圭さんの「納采の儀を始めとするご結婚関係儀式等は、後日に延期する」との発表がなされる。宮内庁は変更後の日程については「改めて発表する」としながらも、来年は明仁天皇の退位、徳仁皇太子の即位など皇室にとって重要な儀式などが目白押しであることから、「それら一連の儀式等が滞りなく終了した再来年になる見込み」とも言及していた。