昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

2018/08/31

宮内庁は反論を展開する

 眞子内親王と小室圭さんの結婚延期発表後も、週刊誌メディアの報道は止まらなかった。「女性セブン」2018年5月3日号が「皇后美智子さま『決定的不信』に秋篠宮妃紀子さま震える」と題する記事を、「週刊新潮」2018年5月17日号が「『眞子さま』と『小室圭くん』に『美智子皇后』のご意見」と題する記事を掲載する。例えばこういったタイトルからもわかるように、美智子皇后の意思がこの結婚延期に対して強く反映しているかのような印象を私たちに与える内容の記事が出た。これらも「関係者」のコメントが情報のソースとなっている。このように、皇后の意思(天皇の意思を報じる週刊誌メディアはそれほど多くなかった)が、この結婚延期問題で言及されるケースは多々あった。

8月25日、「全国高校生の手話によるスピーチコンテスト」に臨席された眞子さま ©JMPA

 これに対して宮内庁は反論を展開する。5月25日、宮内庁ホームページ上の「皇室関連報道について」に「眞子内親王殿下に関する最近の週刊誌報道について」を発表した。天皇皇后ともに「当初より一貫して変わらぬ対応をしてこられ」たとして、「眞子さまの内心に触れる事柄であり、何人といえども、恐らくはご両親殿下でさえ眞子さまのお考えを待つ以外おありでないということでした。そうした中、ご自分方として出来ることは、極力周囲の雑音から眞子さまを守り、静かな状況を保つ中で、眞子さまがご自分の考えを深められるよう助力なさるという」考えの下、「首尾一貫このことに関し一切発言を慎まれてこられました」と強調している。

 天皇や皇后は「関係者」と呼ばれるような人々に対して発言したことはないにもかかわらず、このような報道が出ることに対して、皇后は「思いも寄らない様々な雑音が立てられていることを驚き、悲しんでおられ、陛下もまたそのことに深くお心を痛めておられます」とまで述べている。ここでは、週刊誌メディアによる報道を「雑音」と表現しながら、かなり強い調子で、その報道に反論し、私たちに宮内庁ホームページで知らせているように思われる。そして冒頭の「朝日新聞」の報道に対して、宮内庁は「皇室関連報道について」を始め、反論などを発表していない。それだけに、この報道が真実であるのを裏付けるかのようである。

「最終結論」報道への牽制があるのではないか

 宮内庁が「眞子内親王殿下に関する最近の週刊誌報道について」をわざわざ発表したのは、こうした先行するメディア、特に週刊誌メディアに対する牽制があるのではないだろうか。今後、もし破談となってしまう可能性があった場合、やはり報道が先行するのを避けたいという意思もあるだろう。

「納采の儀」が行われた場合、その後結婚式の日にちが通達される「告期の儀」、皇室会議によって眞子内親王への一時金が決定されるというプロセスを経る。仮にこの一時金決定の過程まで至ったとして、金銭トラブル報道との関係で再び小室家へのバッシング報道が過熱する可能性もある。その後、「賢所皇霊殿神殿に謁するの儀」や「朝見の儀」、「入第の儀」などの儀式を経て、結婚式に至る。眞子内親王と小室圭さんの縁談が、果たしてどのような結末を迎えるのかはいまだ明らかになっていない。だがどんな結論に至るにせよ、物事を円滑に進めるためにも、宮内庁は今回、メディアが「最終結論」を先行して報道することに対して釘を刺したのではないだろうか。

この記事の写真(5枚)

ツイッターをフォローして最新記事をいち早く読もう

文春オンラインをフォロー