3月下旬、高市首相はこんな愚痴をこぼしていた。

「なんで衆院でできたのに参院でできないの」

Xでの発信が目立つ高市早苗首相 ©時事通信社

「荷崩れして法案が送られてきたら…」

 政治部デスクの解説。

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「高市首相は新年度予算案の年度内成立にこだわってきました。実際、衆院では“数の力”を武器に、審議時間を大幅に短縮する強引な手法で3月13日に通過させた。ところが、参院では与党が過半数割れしており、そう簡単に採決できるはずもない。参院側も『荷崩れ(混乱)して法案が送られてきたら年度内成立は不可能』と伝えていました。にもかかわらず、首相はギリギリまで持論を譲ろうとしなかったのです」

 結局、年度内成立は「断念」となり、予算案の成立は4月7日となった。この間、高市首相は周囲に、

「アイツが……」

 とブチ切れていたという。

「矛先は“新・参院のドン”と呼ばれる石井準一参院幹事長です。石井氏は青木幹雄元官房長官らがいた参院平成研で台頭し、与野党に幅広い人脈を持つ。首相はその石井氏が野党と手を組み、自身の足を引っ張っていると思い込んでいるんです」(自民党議員)

石井氏はハマコーこと故・浜田幸一氏の元秘書 ©時事通信社

 衆院選(2月8日投開票)の直後に、高市首相が石井氏に不信感を抱くキッカケとなる出来事があった。

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