一方、「自分のペースで成長したい」という回答は80.1%(男性74.5%、女性83.8%)となり、「誰よりも早く成長したい」という回答は49.1%(男性54.1%、女性45.9%)と大きな差が生まれました。

若手世代は転職をすることを前提に1社目を選んでいる

 一方で、本当に退職する若手世代がいるのも事実です。2024年10月に厚生労働省が公表した「新規学卒者の離職状況」の調査では、大学の新卒入社(2021年)の34.9%が3年以内に離職していることがわかっています。

 実は、若手世代は「転職を前提とした入社」志向が強いことが特徴です。最大の理由は、「次」があるから。我われの調査でも、希望の部署や業務に携われない場合は転職を考えている人が5割を超えていました。

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 就職氷河期を経験した上司世代(2026年時点で42~56歳)が聞いたら羨ましく感じるかもしれませんが、令和の転職・就職は基本的に売り手市場。就職活動のときから皆さんの就活のときほど困っていません。少子化で新卒入社の人員が絶対的に不足している今は、どこかには入社できるという安心感があります。

 エッセンシャルワーカーに限らず、どこに行っても人手不足ですから、転職も余裕でできるという前提で就活をしているのです。つまり転職をすることを前提に1社目を選んでいる人も多いというのが実態です。

 では、1社目では何を求めているのか。彼らにヒアリングしていると、就活の際に「1社目でどれほどの“スキルセット”を揃えられるか」を重視していることがわかりました。職場の人間関係よりも、スキルセットに重きを置く彼らは、形にできるスキルセットを欲しがります。宅建や簿記、TOEICなど履歴書に書くと重みがある資格などを学生時代から取得している人は多いですが、その理由の1つに「転職の際にわかりやすく自分のスキルを見せられるから」という考えがあります。

 入社後も、自分のスキルセットを質・量ともに上げていく努力を惜しみません。できればプライベートで勉強するだけでなく、会社でも腕を磨きたい。たとえば、入社後OJTで教えてもらえるなら、どれくらい教えてもらえるのか。