自分が思い描くキャリアにとって魅力的なスキルセットかどうか、ここで頑張っても自分の市場価値が上がらないのであれば、より充実した育成環境にある企業に転職する方が長い目で見て“お得”だ――そういった要素も転職の判断基準になっているようです。

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早期離職を防ぐために上司世代がすべきことは…

 そうなると、上司世代はますます若手世代をケアして我が社に居続けてもらわなければと躍起になるかもしれませんね。しかしやり方を間違えると、逆効果になります。先輩たちはすごく優しいし、「残業しないで帰っていいよ」などと言われることもある。

 そうすると、「自分がこの会社にいることで成長できるのか」、すなわち「市場価値の高い人間になれるのか」といった不安が湧き起こってくるのです。そうして引き起こされるのが「ホワイトすぎて成長できない」という理由の退職です。

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 では、上司世代はどうしたらいいのか。大切なのは、彼らが「心穏やかに成長できる環境」を用意することです。たとえば、彼らは就活の際に「丁寧に教えてくれる環境であるか」を重視します。

 より厳密にいえば、教わる「内容」より「教えてくれる先輩や上司の雰囲気」に重きを置いています。果たして、その「雰囲気」とはどういうものなのか……。

 市場価値があるということは、働き手としての魅力があるということだと思います。それは必ずしも資格などのわかりやすいスキルセットではないかもしれません。

 社内調整のためにいろんな人に掛け合う、緊張する場でプレゼンをする、クライアントの気持ちに寄り添った企画をつくる等々、体感することでしか得られないスキルセットもあります。

 最短距離を狙いすぎず、腰を据えて1つのことに向き合う姿勢も大切にやっていきましょう(説教みたいになっちゃった! ごめん!)。

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