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さらに週刊誌の醍醐味と思えたのが自民党関係者の証言である。
高市氏は、たとえ正論でも『物申す人』が嫌い
「今井氏は誰に対しても口調がきつい人。安倍氏にも怒鳴るように進言していたほどです。ただ、安倍氏は耳の痛い意見も受け入れる度量がありました。ところが高市氏は、たとえ正論でも『物申す人』が嫌い」
安倍氏との対比から高市首相のキャラが見えてこないだろうか。
実は『週刊新潮』も同様のテーマを報じていた。首相執務室で怒鳴る場面まではなかったようだが、「修復しがたい亀裂が生じているのは間違いありません」「高市さんは、強い意見をぶつけてくる人物を好まない」といった証言が紹介されていた。また参院予算委員会での集中審議についても、各紙報道どおり首相は「消極的」だったという声が掲載されている。
こうした証言を並べて読むと、高市政権の意思決定スタイルの「本質」が浮かび上がってくる。一般紙でも最近しきりに報じられる「一人で考え、一人で決める危うさ」にも通じる話だろう。
今回もめた要因とされるホルムズ海峡への自衛隊派遣も、高市氏一人が前のめりだったとすれば見逃せない問題だ。こんな重要な国策をトランプに褒められたいからと言って先走ってよいのか。
首相と参与の大喧嘩という下世話な話に見えて、そこには政権の意思決定の危うさがにじんでいる。やはり小さな下世話は大きな国難にもつながるのだ。