双子の兄弟と姉妹同士が結婚し、半世紀以上も同じ屋根の下で生活をともにしてきた、深見忠義さん(83)・美智子さん(77)、深見孝晴さん(83)・喜久子さん(77)の二組の夫婦。財布はそれぞれ兄弟・姉妹で1つ、スマートフォンも4人で1台、孫のスマホの顔認証は4人全員が突破してしまう——そんな驚きの共同生活を送る4人に、新婚旅行の秘話から子育て、そして50年続けてこられた理由までを聞いた。
新婚旅行も4人一緒、「別々に食事したのは後にも先にもその1回だけ」
4人の新婚旅行は、車1台に全員で乗り込んでの南紀一周だった。旅館に着くと、夕食が一部屋に4人分まとめて用意されていた。それを見た美智子さんがひと言。
「これからずーっと4人一緒なんだから、せめて新婚旅行の時くらいは別々に食事したいな」
旅館に頼み込み、夫婦別々の部屋で食事を用意し直してもらったという。「夫婦別々でゆっくり食事をしたのは、後にも先にも、この新婚旅行の時だけ」と美智子さんは振り返る。食後はすぐに4人でボウリングへ。男性2人は当時まだ遊び慣れておらず、結婚してからボウリングやアイススケートを教えてもらったのだという。
半世紀を超えてなお、4人はほぼすべてを共有して暮らしている。喧嘩はなく、仕事の方針で意見が分かれれば多数決で即決。「ねちっこい性格でもないので」と喜久子さんは笑う。忠義さんはその秘訣をこう表現した。
「隠し事は全くない。全部オープンですから。それが、ここまでやってこられた秘訣かもしれませんね」
お墓もすでに準備済みで、長男たちの家の近くに隣同士で建ててあるという。50年を超えた今も喧嘩らしい喧嘩はなく、4人でウォーキングし、映画館へ向かう。「四つ子みたいな感覚かもしれませんね」という美智子さんの言葉が、この家族のすべてを言い表している。
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