双子の兄弟と姉妹同士で結婚し、50年以上も夫婦二組で同じ屋根の下で暮らしながら、仕事もしている、兄の深見忠義さん(83)と姉の深見美智子さん(77)、弟の深見孝晴さん(83)と妹の深見喜久子さん(77)の二組の夫婦。

 それぞれ2人の子どもに恵まれ、今では孫たちも集う賑やかな大家族を築き上げた4人に、忠義さんと孝晴さんが双子姉妹との結婚しか考えていなかった理由、双子の兄弟と姉妹のお見合い実現までの経緯などについて、話を聞いた。

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双子兄弟で二世帯住宅を建てて双子姉妹のお嫁さん探し

――忠義さんと美智子さん、孝晴さんと喜久子さんは、お見合いを経て昭和47年(1972年)に結婚。レアにもほどがある双子兄弟と双子姉妹のお見合いは、どういった経緯で実現したのでしょう?

忠義 まずは、僕ら兄弟が独立して縫製の仕事を始めて5年目に、名古屋に家を建てることになったんです。当時は恋人もいませんでしたが、家庭を持っても住める家を準備しておこうと。

孝晴 僕の家族、兄の家族の二世帯が一緒に住めるような家を建てたんです。僕らはずっと一緒に仕事をやっていくと決めていたので、それなら同じところに住んだ方がいいだろうと。それにお嫁さんが別々だと難しいだろうということで、「相手も双子の姉妹を探そう」と決めたんですよ。

『唄子・啓助のおもろい夫婦』(1969~1985年・フジテレビ)だったかな。ちょうどその頃、京唄子さんと鳳啓助さんが司会をやってたテレビ番組で「嫁はん、婿はんさがしてます」っていうお見合いのコーナーがあったんですよ。それに申し込んで「僕らと同じ双子の嫁さんを探しています」と募集をかけたんですけど、応募が1件しかなくて。

――1件でもあったのは、すごい気がします。

左から弟の深見孝晴さん(83)、兄の深見忠義さん(83)

「夫婦二組で一緒に住む」条件がネックになって…

忠義 でも、その方たちは「夫婦二組で一緒に住む」という僕らが出していた条件が受け入れられないということで、ダメになってしまって。

 それからは結婚相談所のようなところにお願いして、6件か7件はお話があったのかな。だけど、ほとんどが夫婦二組で一緒に住むのがネックになって、どうもうまくいかなくて。

 で、仕事先の関係者から「女性が多い」という大きな会社を紹介してもらって、そこを調べてもらったら「双子の姉妹がいる」と。お見合いができないかと頼み込んでみたら、会えることになったんです。ただ、こちらの条件が特殊なものですから、あまり期待はしなかったんだけども。

美智子 私たちは主人たちがお見合いした双子さんの相手としては、8組目だったの。それまでは全部お断りされていたそうで。

忠義 ほとんどの方が、二組一緒は駄目だって。