双子の兄弟と姉妹同士で結婚し、50年以上も夫婦二組で同じ屋根の下で暮らしながら、仕事もしている、兄の深見忠義さん(83)と姉の深見美智子さん(77)、弟の深見孝晴さん(83)と妹の深見喜久子さん(77)の二組の夫婦。
それぞれ2人の子どもに恵まれ、今では孫たちも集う賑やかな大家族を築き上げた4人に、後にも先にも一度だけ夫婦別々の時間を設けた新婚旅行、財布の管理をはじめとした双子二組の生活ぶりなどについて、話を聞いた。
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夫婦2人で食事をしたのは生涯一度だけ
――二組で合同結婚式を挙げたとのことですが、新婚旅行も夫婦二組一緒ですか?
喜久子 車1台に4人で乗って行きました。
美智子 車で南紀一周。京都まで名神高速で行き、そこから大阪、白浜を回って、三重県の賢島、伊勢神宮、二見と、車でぐるっと一周して帰ってきました。
喜久子 当時はまだ高速道路もあまり整備されてなかったから、ほとんど国道を走って。
美智子 あの頃の新婚旅行は、出発の時に車の後ろに空き缶を紐でつけて、カンカラカンカラ鳴らしながら走るのが習わしで。私たちも空き缶を付けて、「恥ずかしいね」なんて言いながら出発して、恥ずかしさに耐えられなくなって途中でこっそり外しました(笑)。
――旅行中、4人一緒で離れることなく。
美智子 そうです。でも旅館の夕食が、一つの部屋に4人分まとめて用意されてしまったんです。それを見て、「これからずーっと4人一緒なんだから、せめて新婚旅行の時くらいは別々に食事したいな」と思って。
で、旅館の方に無理を言って、別々の部屋に食事を用意し直してもらったんです。夫婦別々でゆっくり食事をしたのは、後にも先にもなくて、この新婚旅行の時だけ。ご飯を食べたらすぐに4人でボウリングに行きました。
喜久子 後は全員で卓球をしたりね。その旅行では、遊ぶことが先決でしたね。
美智子 何せ2人は働き詰めだったから、あまり遊んでこなかったみたいで。私たちのほうは会社に勤めていたのが、ちょうどボウリングが流行り始めた時期で。会社の付き合いでよく行ってたんですよ。
忠義 結婚してからボウリングやアイススケートを教えてもらいました。
