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何が男を変えたのか?
風俗嬢たちを襲った男は海自隊員の山口賢作(同26)だった。山口は1カ月間の外洋勤務後、2週間の休暇をもらい、地元に戻って友人たちと遊んでいた。
事件前日は昼間からシンナーを吸ってナンパにいそしみ、夜は友人たちと4人で心霊スポットの山へ車で行くことになった。
「オレは心霊現象なんて信じない。怖くもないし、興味もない」
山口は車内でもシンナーを大量に吸い、山頂で車から降りて、2体のお地蔵さんを見たが、何も感じなかった。鼻でせせら笑って帰る途中、体調が悪くなって意識を失い、ふと目を覚ました瞬間、シンナー中毒による影響からか、突然真昼に変わってしまったかのような幻覚を見た。
周囲の風景が神々しい光に包まれ、「自分は天国に行き、死んでしまったのではないか」と考えたのである。
一緒に車に乗っていた友人たちも光に包まれ、生きている人間とは思えず、山口は1人で車から降りて、街をさまよい始めた。
「オレの姿は周囲からは見えているのだろうか?」
それを試すため、コンビニでカップラーメンを買ってみたが、ごく普通に対応されただけだった。それでも周囲が光り輝いている状況は変わらず、「自分は魂だけが動いているに違いない」と思い込み、「どうにかして元の世界に戻らなければならない」という強迫観念が生まれたのだ。
◆◆◆
「女とすれば、生き返れるかもしれない」
全裸で逃走した男はその後⋯
