母親が「牛乳は毒だから、子どもに飲ませるな」と学校にクレーム

――父親は助けてくれなかった?

キマノー 父はだんだん家に帰ってこなくなってましたね。別の女の人と暮らしていて、子どものことは母に任せきりでした。当時の母はオーガニックや無添加にハマって、父の月収が23万円なのに食費だけで18万も使ったりしてたと後で聞きました。

 アレルギーではなかったんですけど、牛乳も飲み続けると喘息の症状が出ることがあるからと小学校の管理栄養士さんに「牛乳は毒だから、子どもに飲ませるな」とクレームを入れたので、クラスで僕だけ給食の時間も牛乳は無しでしたね。

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――学校生活はどうでしたか?

キマノー 集団行動自体がダメなので、やっぱりなじめませんでした。会話のテンポやノリがよくわからないんですよね。周りがモンスターハンターの話で盛り上がってる時に、うちはゲーム禁止だったからよくわからないんだけど会話に入りたい気持ちだけはあって。それで誰かが「あのカニのやつ強いよな」みたいなことを言った時に、図鑑で見た知識を思い出して「知ってる? カニってクモの仲間らしいよ」と割って入ったんです。

 

――どうなったんでしょう。

キマノー 「お前といるとしらけるわ」と総スカンでした(笑)。そういう子だったので、よくいじめられてました。同じクラスのリーダーっぽい場を盛り上げるのがうまい男子に「野糞」とか「マンコーニ伯爵」とか変なあだ名をつけられたり、クラスの女子と付き合っていると噂を流されたり。

――先生は助けてくれないんですか?

キマノー 先生も昔っぽいタイプで、「お前そんなんじゃやっていけないぞ。とにかく頑張ってうまくやれ」っていうばかりでした。僕もうまくやりたい気持ちはあるんですけど、どうしたらみんなと同じようにできるかは教えてくれない。先生になる人は自然に集団になじめた人なんだろうなぁと今なら思いますけど、当時は「大人は助けてくれないんだ」って絶望してましたね。