「一言言わせてもらいたいんですよ」

「久しぶりの存在感だ」と政治部記者が語るのが、自民党の稲田朋美衆院議員(67)だ。4月6日、刑事裁判の再審制度見直しを巡る党の会議の冒頭。党側がマスコミの退出を促す中、おもむろに立ち上がった。「一言言わせてもらいたいんですよ」。そして声を荒らげた。

「なぜなら、マスコミが出た後、私たちの意見は何も、1ミリも聞かないじゃないですか!」

 場の空気は一変した。

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 焦点は、再審開始決定に対する検察の不服申し立て「抗告」を認めるかどうか。審理の長期化を懸念する稲田氏らは「抗告禁止」を求めてきたが、法務省は拒否していた。

眼鏡へのこだわりも有名 ©時事通信社

 今回の「ブチ切れ」の様子はSNSでも拡散し、「稲田氏の迫力が法案提出をいったん見送り・修正に追い込んだ」(前出・記者)。稲田氏は後日、記者団に「自民党は検察の守護神ではない」とも語った。

 弁護士資格を持つ稲田氏が人権重視の立場を鮮明に――そんな評価が広がるが、党関係者は大立ち回りの理由をこう見る。「純粋な正義感だけではない。高市早苗首相への対抗心だ」。

この続きでは、石破政権末期に見せた独自の動き、タカ派から変化の過程にあった“ある転機”、安倍晋三元首相への思いなどを報じている。記事全文は現在配信中の「週刊文春 電子版」および4月16日(木)発売の「週刊文春」で読むことできる》

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