ものの数分で「これは道なのか?」
「ハイキングコース」だし、仏像が並んでいるようなので、道に迷うことはないはず。道幅もしっかりあり、整備されているだろう。そんな思惑だったが、ものの数分も登ったところでそれは裏切られる。
まず、道幅があっという間に狭くなった。土の斜面は滑りやすく危険。さらに、短距離で急勾配ということは当然、道は幾度も「くの字」に曲がるつづら折りになりがち。
道すがらの仏像が目印になるのだが、ちょうど「くの字」の屈曲点にあったりする。すると、そこで折れるのか、あるいは直進すべきなのかが非常にわかりにくい。
道は踏み跡程度しかなく、植物が生えていないところは「これも道なのか?」と紛らわしい。横山城の方角と、樹間から見える尾根を意識しつつ、道を外れ折り返したりしながら進む。
尾根まで高低差で半分弱ほどきたあたりから、勾配は一気に急になる。ところどころ岩で滑りやすそうな場所も。と思ったら枯葉でズルっといきそうな場面もあり。手をつきながら登ってゆく。
道間違いも含めて、麓から20分ほど。ようやく尾根まであと少しのところまでたどりついた。斜面のくぼみが畝状竪堀に見えてしまうが、山城マニアの願望を投影しているだけかもしれない。「ここから城域だ!」と、城に到達したと感じられるような「ご褒美」が欲しいのだ。
山城攻めで最も盛り上がる瞬間
南北に伸びる尾根は、北に向かうと横山城なのだが、少し寄り道をする。南に行くと展望台があり、周辺の木々が伐採されていて、全方位的に眺望がよい。
この場所も当然のごとく出丸として使用されていただろうことは想像に難くない。やはり地政学的な要地であることを実感する。
尾根を折り返して北へ。するとものの数分で遺構が見えてきた。これこそ「ご褒美」に間違いない光景だ。見事なまでの凸凹は紛れもなく二重堀切。脇にはバッチリ竪堀も従えている。
二重堀切を越えた先には迫り上がる切岸。完璧。我、城内へ侵入せり。テンションが上がりつつ、切岸を駆け上がる。








