おそらく、中学や高校の頃のことだと思うが、「学生時代に両親から『勉強しなさい』とよく言われましたけど……(笑)。勉強が大嫌いでしたから」と、かつて謙遜気味に、振り返ったことがある。しかし、関心や興味がある分野は別だった。その証拠に、学習院大学卒業後、イギリスのオックスフォード大学大学院動物学科で学んでいた際には、朝から晩まで机に向かい、貪欲に勉学に励んでいたという。
キャンパスで紀子さまと出会う
生き物へ並々ならぬ情熱を寄せる秋篠宮さまに、キャンパスでの運命的な出会いが待っていた。大学2年の春、文学部に入学したばかりの紀子さま(当時は川嶋紀子さん)と、大学構内の書店で初めて出会ったのである。これはまさに偶然の産物であり、その後の人生を左右した、とも言うべき大きな出来事だった。紀子さまは、秋篠宮さまが主宰する大学のサークル「自然文化研究会」に入会。二人は仲間とともに国内各地を訪れ、愛を育んでいった。
そして1986年6月、学習院大学近くの交差点で秋篠宮さまは紀子さまにプロポーズした。秋篠宮さまは大学3年生、紀子さまは大学2年生。出会ってから一年余りのことだった。
ところが1989年1月7日、昭和天皇が亡くなる。まだ喪中である同年9月に皇室会議が開かれ、二人の結婚が決まったものの、宮内庁内部や一部国民の間からは異論や批判も見られた。さらに、秋篠宮さまが英国留学中であったことや、兄(現天皇陛下)より先に結婚することなどから、「そんなに結婚を急がなくてもいいのではないか」との声も聞かれたのである。
なぜ、このタイミングで結婚を決めたのか。その理由について秋篠宮さまは、紀子さまとともに臨んだ皇室会議後の記者会見で、こう語っていた。
