「問い合わせが多くなって」
「現在、留学中、喪中ということでもありますが、ここ一、二年の間に川嶋家の方にいろいろ問い合わせ等が多くなって、私としても責任のあることですので、早い時期に公にしたいと判断いたしました。そうなりますためには、本日もございました皇室会議を経なければいけないわけですが、それにつきましては宮内庁としても特に異議はありませんでしたし、両陛下から反対もありませんでした」
報道を明確に否定
さらに結婚後落ち着いたころ、秋篠宮さまは筆者に次のように語ってくれた。
「結婚の時、一部のマスコミで家内と結婚させてくれなければ私が皇籍を離脱すると両親に迫ったという報道がありましたが、あれは完全に作った記事です。私は知り合った直後に家内を両親に紹介し、両親は付き合っていることは知っていましたし、結婚するんだろうなということもおそらく分かっていたと思います。また、結婚する相手が彼女だったらいいな、というふうに思っていたと思います」(拙著『秋篠宮さま』より)
今から思い返しても結婚前のマスコミ報道はすさまじく、決して正確な記事ばかりとは限らなかった。秋篠宮さまは、その不正確な報道の一つを明確に否定したのだ。
事実、秋篠宮さまは出会ってすぐに、当時家族で暮らしていた東宮御所へ紀子さまを招き、両親(現上皇ご夫妻)に紹介している。その後も紀子さまは東宮御所を度々訪問し、上皇ご夫妻とテニスを楽しんだり、お茶の席を共にしたりすることも珍しくなかった。上皇ご夫妻は親しみを込めて「キコちゃん」と呼んで、とてもかわいがったという。
また、紀子さまの父である川嶋辰彦学習院大学名誉教授(故人)が、以前から秋篠宮さまや上皇ご夫妻と面識があったことも、その後の交際に好影響を与えたようだ。
それゆえ、秋篠宮さまは「(両親は)結婚する相手が彼女だったらいいな、というふうに思っていたと思います」とも振り返っているのだ。


