目がほとんど見えないのにSNSを更新し、YouTubeに動画を上げ、週刊誌のコラムを書くという多彩な活躍を見せる“盲目のピン芸人”濱田祐太郎(36)。

  盲目ゆえの生活の工夫や、恋愛観まで、話を聞いた。(全3回の3回目)

濱田祐太郎さん 筆者撮影

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――濱田さんはX、Instagram、YouTubeなどを頻繁に更新していますが、スマホってどうやって操作しているんですか。

濱田祐太郎(以下、濱田) 今のiPhoneやiPadには音声読み上げ機能がもともと入ってて、オンにすると画面の文字を全部読み上げてくれるんです。LINEもネットニュースもそれでチェックできます。

――文字の入力は?

濱田 音声入力で、喋った言葉をそのまま文字にできます。「おはよう」って言えば「おはよう」って入力されるし、実はキーボード入力もできますよ。タップしたところを読み上げてくれるんで、「K」を押したら「K」って音が出て、もう一回タップすると入力されるシステムがあって。

――濱田さんにとってスマホの世界はすべて「音」なんですね。

濱田 そうですね。YouTubeやSNSの視聴数とか閲覧数も読み上げてくれるから、どの投稿の反響が強いかもわかります。全部音を経由して入ってきます。

 

あえて「障害者の中にもろくでもない人間はいる」と言う理由

――「週刊プレイボーイ」の連載コラムも、音声入力で書いているんですか?

濱田 コラムは音声入力ではなく手打ちですね。iPhoneとは別に、ガラケーみたいな形のボタン式の端末を使って、劇場の楽屋で出番の合間にボタンをカチカチ押しながら書いてますね。

――そうやってテクノロジーを使いこなすことで、仕事の幅もかなり広がっていますよね。YouTubeでは障害者のタブーなど、テレビでは扱いづらそうなテーマにも切り込んでいます。

濱田 「障害者の中にもろくでもない人間はいる」っていう動画ですね。白杖を振り回して怒鳴ってきた盲目のおじさんとか、電動車イスの人に「さっさと歩け!」と言われたこととか、知人の実体験を話しました。そういうタブーは半分は仕事としてやってますけど、半分はシンプルに世の中がどう反応するのか知りたいんです。俺はこう思ってるけどみんなどうなんやろうっていうのが気になるから、きわどいこともつい言ってみちゃう。