――スマホやタブレットも日常にあると思いますが、使用ルールなどは気にされていますか?
中村 与えすぎてしまった、とすこし反省しています。長男は自制できる子なんですけど、次男は一時期、iPadが遊び相手でしたから、あの手この手で引き離そうとはしているんですが難しいです。「勉強なんてしなくたって、全部iPadで調べればいいじゃん」なんて言いますからね、その辺は達者なんですよ(笑)。どこかで「将来的に必要なスキルだから」って自分に言い聞かせることもありますが、内心「絶対違うよな」とも思っています。
「高齢夫婦」という現実
――お話を伺っていると、なるべくして結ばれたお二人という気がします。ご著書でも「高齢夫婦」という現実に触れられていますが、やはり一番の気がかりはお子さんたちの将来ですか?
中村 そうですね、はっきりと現実を伝えていかなければ、と思っています。長男は真面目ですけど、「俺、どうしたら楽にお金を稼げるかな」って、最近はそんなことばかり。悲しいんですけど(笑)。「仕事はやりがいや、誰かのために働くという気持ちがないと続かないよ」、「お母さんもお金を残さないし、あなたたちはお父さんと同じようには稼げないからね!」と言うんですけど、全然響かないみたいで。次男にも「自分が選んだ人生は、絶対人や世の中のせいにしちゃいけないよ」と伝えています。
――長男が誕生した頃と現在では、世の中の働き方も、中村さんの育児観も少しずつ変化してきたのではないでしょうか。
中村 以前は、共働きの家庭でも、妻側の負担が圧倒的でしたが、今はママ友や元同僚たちと話していても、分業が進んでいるように感じます。働きながら子どもを育てるのは当たり前とはいえ、大変なものは大変。そのつらさを共有できるパートナーの存在は大きいですよね。うちの場合、かつては私が文句を言うばかりで、そのつらさを共有できていませんでした。一人目の時は、夫は好きなだけ働いて、飲んで、という独身時代のままのような生活。今は夫もだいぶ変わりましたが、当時、もっと育児の大変さを分かち合うことができればよかったなと思います。

