夫が変なことを言ったりやったりしたら、すぐにスマホにメモしています(笑)

――多くの葛藤を乗り越えてこられたのだと察しますが、やはり中村さんのご家庭は、次々に面白いことが起きる。その類稀な日常が、こうして一冊の本になったのですね。

中村 夫が変なことを言ったりやったりしたら、忘れないようすぐにスマホにメモしています(笑)。そう考えると、やっぱり家族といるのは楽しい。3人の子を育てながら仕事もさせてもらえて、本当に恵まれていますよね。これで楽しまなきゃ罰が当たるな、と思っています。

 

――時に、後ろ向きな考えに支配されてしまうこともありますか?

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中村 もちろんありますよ! でも、すべてを完璧に解決しなくてもいいのかな、と思えるようになりました。昔は何でも白黒はっきりさせたいタイプで、言いたいことは全部言ってきたんです。でも子どもができてからは、グレーのまま進んでもいい、すべてを吐き出さなくてもいいと思えるようになって。それで随分、自分自身も楽になりましたね。

こんなにも私を欲してくれるんだという幸せ

――社会環境は依然として厳しく、仕事とライフイベントの間で悩む世代も多いです。そうした方々に、中村さんが実感されている「子育ての楽しさや魅力」を伝えるとしたら、どんな言葉を贈りますか?

中村 私の場合、子どもがかわいいという感覚は、32年間生きてきて初めて知ったものでした。「この世に、こんなに愛おしい存在ってあるの!?」という驚き。それまでの人生にはない、まったく新しい感情でした。

 

――それは、結婚や仕事とはまた違う感動だったんですね。

中村 全然違います! 結婚は相手への敬意や思いをちゃんと伝えないと破綻する可能性もありますけど、子どもはある程度の年まで、無条件にママを大好きでいてくれる。親の愛は無償といいますが、多分子どもからの愛の方が無償なんです。

 こんなにも私を欲してくれるんだという幸せは、他では感じたことのないものでした。もちろん、思い通りにいかないことも多く大変ではあります。それでも、子どもたちの寝顔や、ふとしたひと言に救われ、「ああ、今日もいい一日だった」と思えるんです。その積み重ねこそが、私にとっての子育ての喜びなのかなと。もし今、育児に悩んでいる方がいたり、子を持つことに迷いがあったりするなら、この本を手に取っていただけたらうれしいです。

写真=志水隆/文藝春秋

妻脳vs.夫脳 年上夫のあるある観察記

中村 仁美

光文社

2026年2月27日 発売

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