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「警察が動いてくれないなら、これ以上はどうしようもない」。ダワンは言った。
急拡大するクルド人ヘイト
クルド人を批判するインターネット上の投稿は、前年2023年ごろから急拡大していた。
改正入管難民法の国会審議に際し、クルド人らが記者会見したことがきっかけだった。「不法滞在者のクルド人を強制送還しろ」など単純な批判だけでなく、明らかなニセの情報でクルド人を誹謗するものも多かった。
セレンは、翌年に高校の受験を控え、受験勉強に忙しい中でも、XやYouTubeでクルド人について何が投稿されているのかが気になり、チェックするのが日課になっていた。
「『クルド人』で検索すると、めっちゃ出てくる。知っているクルドの人たちの写真がさらされている。犯罪をしているとか公園を不法占拠しているとか、噓の情報だらけでした」
そのたびに怒りと悔しさで心をかき乱された。「頭にくるのにチェックはやめられない。最悪でした」。そしてついにフェイク投稿の攻撃は自分の妹にまで及んだのだった。