ナチュラルの手口は先鋭化していた

 2025年6月28日。この日、施行された改正風営法は、スカウトたちの生態系を脅かすには十分過ぎたようだ。

「改正風営法では、性風俗店からスカウトに支払われる『スカウトバック』が禁止になりました。違反した場合は6カ月以下の拘禁刑もしくは100万円以下の罰金、もしくは両方が科せられます」(社会部記者)

 日本屈指の繁華街、東京・歌舞伎町の風景も一変。ハイエナの如く彷徨う無数のスカウトたちは激減し、ナチュラルをはじめ、食い扶持を奪われたスカウト集団の一部は、闇に潜り、先鋭化していったのだ。

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ナチュラルの別称「LINEグループ」への支払いを示す領収書

裏切り者には性的拷問付きの“制裁”を…

 法改正以前、ナチュラルは全国、ときには海外まで及ぶ斡旋業で得るスカウトバックを主な収益源として法外な利益を上げてきた。

「性風俗店で働く女性たちの稼ぎの15%が毎月、スカウトバックとして支払われる。年間収益は50億円にも上るとされ、多い時で約2000人の構成員が日本全国に人脈を張り巡らせる。

 警察当局を“ウイルス”と呼んで敵視し、警察対策を専門とする部署には現役の捜査員と通じる者もいる。一方、組織内部では信賞必罰を貫き、裏切り者には性的拷問付きの“制裁”まで加え、徹底した統制がなされている」(警察庁担当記者)

 X氏が経営する風俗店もまた、ナチュラルには大きく依存してきたという。(つづく)

次の記事に続く 「あの店は全裸面接をしている」と噂が流れ…違法スカウト集団「ナチュラル」が『裏切り者の風俗店』に向けた“狂気の嫌がらせ”の実態