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本当の動機は⋯
本当の動機は単純に金。父と交流のあった役者が言うには、飯田が歌舞伎の楽屋に出入りするようになってから紛失物が増え、周囲からは常々注意するよう言われていたのだそうだ。
また、事件から数年後、照江さんのもとに獄中の飯田から詫び状が届き、そこには「弁護人から犯行動機を食べ物の恨みと言えば減刑されると聞いて嘘の供述をした。申し訳なかった」と書かれていたそうだ。
が、報道で“食べ物の恨み”と散々書かれたことで、世間からは「住み込み人に食べ物を与えず恨まれて、殺された人の子」として、これまで無視されたりいじめに遭ってきたのだという。
さらに、飯田は「片岡宅の廊下に立てかけてあった薪割りの斧につまずいたのが犯行のきっかけにつながった」と供述しているが、本当の凶器はマサカリ状の薪割りで、それも当時近所に住んでいた警察関係者の家にあったものなのだそうだ。
どうして、こんな間違った情報が広まったのか。
照江さんによれば、犯人の供述ばかりが新聞で取り上げられ、事件を担当した警察官が第一発見者の祖母に「事件当時、一緒に住んでいない人の話は聞く必要がない」と、ほとんど聞き取り調査をしなかったことが大きく影響しているという。
