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東京で増える“麺類王県”山形のそば。野方駅「もがら」の洗練された味

きりっとしまった「冷たい肉そば」

2018/09/04

genre : ライフ, グルメ

冷やしよりやや甘さを感じる「温かい肉そば」

 そして、8月最終週の水曜日に「温かい肉そば」(700円)を食べに再訪した。さっそく「温かい肉そば」と「山形米だしごはん」(200円)を注文。その「温かい肉そば」の出来上がり姿がまた美しい。温かいつゆは、冷やしよりやや甘さを感じる深い洗練された味だ。麺は冷やしと違いしっとりと丁度良い硬さで、つゆとよく馴染んでいる。このつゆは中華麺で食べてもうまそうだ。

「温かい肉そば」(700円)と「山形米だしごはん」(200円)
「山形米だしごはん」に温かいつゆを入れて茶漬け風に

「山形米だしごはん」を茶漬け風に

「山形米だしごはん」は、「きゅうり」、「豆腐」、「ナス」、つるっとした食感を出す「なっとう昆布」などを細かく切って混ぜた自家製のだしが、山形産のお米「つや姫」に載ったものだ。張りのあるお米がだしの味を引き立てる。途中で、温かいつゆをだしに入れて茶漬け風にして、お新香も入れて食べてみたが最高にうまい。冷たいつゆならもっと合うに違いない。

 女将さんに伺うと、ご主人が「もがら」の運営会社の社長をされており、同時に天童でも本業の仕事をしているとか。東京の人にも旨い山形そばを食べてもらいたいと開店したそうである。

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 ただ、「普通のもりそばやかけそばが食べたい」というお客さんも多いそうで、山形そばの知名度を上げていくことも必要なのだという。それでも、開店と同時にお客さんも入店しており、庶民的な街である野方に山形そばが認知されるのもそう遠い話ではなさそうだ。

写真=坂崎仁紀

INFORMATION

山形のおいしいお蕎麦とお米 もがら

東京都中野区野方5-25-3 野方ビル1F
営業時間 
11:30~15:00 18:00~20:00
定休日 火曜日

東京で増える“麺類王県”山形のそば。野方駅「もがら」の洗練された味

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