2025年(1月~12月)、文春オンラインで反響の大きかった記事を発表します。ライフ部門の第3位は、こちら!(初公開日 2025/07/28)。
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アメ車が売れないこの国にも、アメリカのカスタム文化はたしかに息づいている。「37th MOONEYES Street Car Nationals®」に出展した個性豊かなオーナーたちの素顔に迫った。
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19歳のときに生まれるよりも数十年前の車を購入した“整備士女子”
23歳の整備士女子「ナナ」さんは、19歳のときに1977年式のシボレーC10を購入。
「私の名前がナナなので、ちょっと運命的にも思えました」と語る。整備士専門学校在学中に購入を決め、エアコンの新設から配線の引き直し、エンジンの載せ替えまで自分で行った。
「本当に手間もお金もかかりましたけど、その過程も全部経験になりますし、このC10は自分にとって整備士キャリアの原点みたいな存在です」
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続いては北陸で家族と暮らす20代男性リュウジさん。父親が車屋を営み、幼少期からアメ車に囲まれた環境で育った。
「父はサバーバンとアストロのハイルーフ、母はアストロの旧マスクとトレイルブレイザー、姉はハマーH2。家の敷地いっぱいに、もはやパズルゲームみたいに並んでいますね」
彼が乗るシボレー・アストロは、もともと母親の車。免許を取ってすぐに譲ってもらったという。
「新しい車にはどうしても興味が湧かないんですよね。今だとアルファードが同じくらいのサイズ感ですけど、最近の車に乗っても、ボタンだらけで何が何やらわからないですし……」
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また、「たっつん」さんは母親の送迎用に購入したN-BOXをド派手にカスタムした。
母親が亡くなった後も、思い入れのある車を弄ることで生活にハリを持たせたという。
「最初はもう少しキレイめに仕上げる予定だったんですけどね。途中でボディにサビを入れはじめてから、かなり方向性が変わって」
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一方、女性オーナーの「いっちー」さんは、15年以上前に弄ったタントを今回のイベントに出展。驚くべきことに彼女は改造車を12台も所有しているという。
「やっぱり車を買い替えても、それまでの車を手放すと寂しくなるじゃないですか。それで、いつからか別の車を買っても残しておくようになり、そのままどんどん増えてしまって……」
よく「普通車を弄ればいいのに」と言われるが、「四角くて愛嬌のあるデザインが好きなので、軽ばっかり増えちゃって」と笑う。
「夫は申し訳ない気持ちもありつつ、もうずっと、私の趣味に関しては見て見ぬフリという感じです。たまに代車とかでノーマルの車に乗ると、『こういうのでいいのになぁ』と呟いていることはありますけどね」
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彼らの熱い思いは、車を単なる移動手段としてだけではなく、生活に彩りを与えるアートのように捉えているからこそ。「アメ車が売れないこの国」でも、独自のカーカルチャーは確かに息づいている。
2025年読まれた記事「ライフ部門」結果一覧
1位:「割れたグラスが左目に刺さり、眼球が破裂」「たくさん血が流れて…」19歳で片目を“ほぼ失明”した女性が明かす、ケガ直後の壮絶な状況
https://bunshun.jp/articles/-/88364
2位:「ようやく妻が死んでくれた」3ヶ月意識不明のまま、58歳で急逝…68歳の年金暮らしの男性が明かす、妻が亡くなった日
https://bunshun.jp/articles/-/88363
3位:「夫には申し訳ない気持ちもありつつ…」改造軽自動車を12台所有する女性、「新しい車には興味が湧かない」と断言する20代男性…独特すぎる感性で車をカスタムする人々の“意外な本心”に迫る
https://bunshun.jp/articles/-/88362
4位:「いったいどうなっているのか…」上空から降ってきた道路がそのまま突き刺さっている“異様な光景”…四国の国道から見えたナゾの建造物の正体とは?
https://bunshun.jp/articles/-/88361
5位:名古屋市のど真ん中なのに、今では空き地が広がるだけ…50年前に姿を消した名鉄“幻のターミナル駅”「堀川」には何があったのか?
https://bunshun.jp/articles/-/88360







