5月8日、高市早苗首相は、自身の陣営のメンバーが衆院選で野党候補を中傷する動画を作成し、SNSに投稿していたという「週刊文春」の報道について説明を行った。
参議院本会議で立憲民主党の小島智子氏に「週刊文春」の報道について問われ、「他の候補に関するネガティブな情報、動画を作成して発信するといったことは一切行っていないと報告を受けている」と答弁した。
「週刊文春」が報じた疑惑はどのようなものか。野党候補へのネガティブキャンペーンについて証拠のメッセージとともに詳報した記事の一部を抜粋してお届けする。(記事全文は「週刊文春 電子版」および4月30日発売「週刊文春」で配信中)
自民党総裁選だけで終わらなかった「動画作戦」
高市陣営の「動画作戦」は、総裁選だけで終わらなかった。
今年2月の衆院選でも、高市陣営は同様の行為に及んだのだ。高市氏の最側近である公設第一秘書・木下剛志氏(高市早苗事務所長)は、陣営スタッフとのメッセージ上で具体的な中道批判を次々と依頼する。
〈奈良1区の中道の馬淵は、選挙対策委員長でありながら、近畿比例名簿で何と公明党枠の下に自分だけ単独6位で、他の仲間はその下に横並びとなっており、自分だけ安全圏に身を置いているとネットで大炎上しているそうです。下記に書き込みコメントを添付しますが、これらも拡散願います〉(1月27日のショートメッセージ)
〈安住のポケットに手を突っ込んだ演説、公開する事を前提に撮えているのに足を組んでの食事、とても日本人の道徳心とは思えません。皆さんに知らしめてやって下さい〉(原文ママ。2月4日のショートメッセージ)
この「足を組んでの食事」とは、安住淳氏がSNSに投稿した選挙風景だ。
「車の中でクリームパンを食べる動画です。最後に数秒ほど足を組み、その瞬間の画像が出回って『態度が悪い』『横柄だ』などと炎上した」(地元記者)
こうした依頼から、野党批判動画が続々と作成された。
「SNSやネット動画で高市氏が強く推され…」
選挙結果は周知の通りだ。中道改革連合は大敗北を喫し、議席は167から49にまで激減。安住、馬淵氏らが落選した一方、自民党は公示前に比べ118議席増の316議席と圧勝した。
「選挙後、NHKやTBSなど各メディアは“高市旋風”の背景として、SNSやネット動画で高市氏が強く推され、影響を与えたとの見方を報じた。逆に惨敗した中道では、『ネット戦略の充実を』などと執行部に求める声が党内で相次ぎました」(政治部デスク)
現在配信中の「週刊文春 電子版」および4月30日(木)発売「週刊文春」では、高市陣営によるSNS作戦の実態を詳報。公設第一秘書と陣営スタッフのやりとりを示す写真やターゲットになった政治家をリスト付きで詳しく報じている。さらに「週刊文春 電子版」では、高市陣営が作成した実際の動画も公開している。
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