岳君が話しかけても全然聞いていない

―― 最後に、この映画のお2人の「お気に入りのシーン」を教えてください。

山下リオ(左)/祷キララ 撮影:三宅史郎

山下 3人で飲んでいるシーンですね(笑)。酔った岳君が「聞いて、聞いて」って話しかけてるのに、私とキララちゃんはツボに入っちゃって笑いが止まらなくて、全然聞いてないところ(笑)。あれは本当にただ笑っているだけなんです。だけどあの、お芝居で再現しようとしてもできない空気感は、この3人ならではだったなと思います。

『トランジット・イン・フラミンゴ』

 私は、最後のほうである衝撃的なことがあったあと、サエ(山下)が一人でズンズンズンッて歩いて去っていく姿です。すごく心に来ました。3人でいながらも、それぞれが立ち入れない孤独を抱えていることが伝わってくる。あのショットがあるからこそ、その後の会話やラストの空気感がより豊かなものになっていると思います。

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『トランジット・イン・フラミンゴ』

山下リオ(やました・りお)
1992年生まれ、徳島県出身。2007年、12代目リハウスガールとしてデビュー。以降、ドラマ、映画、舞台と幅広く活躍。近年の主な出演作に、映画『あのこは貴族』『母性』『零落』『ペナルティループ』『雪子a.k.a』などがある。近作に『遺愛』(6月公開)など。

祷キララ(いのり・きらら)
2000年生まれ、大阪府出身。幼少期より俳優活動を開始。出演作『堀川中立売』で注目を集める。映画『左様なら』『サマーフィルムにのって』『やまぶき』『HAPPYEND』など話題作に出演。

(山下リオ)
ヘアメイク:徳永舞/スタイリスト:町野泉美
トップス、スカート、ピアス すべてBASICKS/靴 スタイリスト私物
(祷キララ)
ヘアメイク:山口恵理子/スタイリスト:和田ミリ
トップスOPEN SESAME CLUB/ラップスカートROLF EKROTH/シューズADIEU

『トランジット・イン・フラミンゴ』

『トランジット・イン・フラミンゴ』
監督・脚本:堀内友貴/エグゼクティブ・プロデューサー:河瀨直美/出演:山下リオ、細川岳、祷キララ、古川琴音(声の出演)/2026年/日本/98分/配給:Stranger/©2026‟Transit in Flamingo” NARA INTERNATIONAL FILM FESTIVAL/5月15日(金)より新宿武蔵野館・Strangerほか全国順次公開

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