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広島カープが地元で優勝を迎えると、こんなにメリットがある

文春野球コラム ペナントレース2018

2018/09/18
note

今年はダメージ少なくCSを迎えられるはず

 で、ここまで記したこの問題。

 冗談とかではなく、V1、V2の去年まではたいへん大きく影響していたのではないかと私は本気で思っている。本気で思っているからこそ、ていねいに長々と記してきたのである。

 2016年は日本シリーズで敗退。このときの相手、日本ハムは所沢のメットライフドーム(当時は西武プリンスドーム)で優勝を決めたので優勝に付帯する精神的肉体的旅先疲労はカープとイーブンだったと言える。が、4年ぶり優勝だった日本ハムに比べてカープは25年ぶり。興奮度、その興奮に伴う飲食、歓談に費やされるエネルギーは日ハム選手の比ではなかったはずだ。

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 また、2017年の場合はもっとはっきりしてる。ベイスターズは優勝祝賀会をCSファイナルの時点で当然の話だが、してないのだ。ビールかけもしてなければ興奮に伴う飲食も歓談もしていない。精神的、肉体的疲労がそこにない。もちろん、CSまでハードなゲームが続いたことによる疲労はあるだろうが、優勝に伴う喜びから来る飲食、歓談による疲労とは種類が違う。あまり問題にされていないが、リーグ優勝チームは常にいちどそこで精神的、肉体的にふだんはない種類の疲労が蓄積されているのである。

 ならばリーグ優勝時にはおとなしくして、お酒はビール一杯ぐらいにして、いや、石原慶幸捕手が1000本安打達成時に菊池涼介内野手がお立ち台で口にした「マクドナルドでお祝い」程度にして、リーグ優勝当日は静かに解散。周囲も含めて「サイレントトリートメント」ならぬ「サイレント優勝」にすればいいのではないか、と文章なら成立するが、やはり現実には無理。おおいに喜びを爆発させたい。そのためにその日まで頑張ってきたのだから。優勝祝賀会はおおいにやるべきである。

 ただ、今年は地元広島での優勝がほぼ間違いないため精神的肉体的に疲労が抑えられる。また、気分的にもぜったい違う。

 今年こそ!
 今年こそ!!
 今年こそ!!!

 現実的にはマジック4とはいえまだ優勝までも気は抜けないのではありますが。今年こそ旨酒を。その瞬間を。そしてCS突破、日本一の瞬間を。待ってます。よろしくお願いします。

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