「カラオケで賞金510万円」屈指の歌唱力

 佐野の大きな強みといえば、STARTO社のなかでも屈指の歌唱力だ。音楽科のある高校では声楽を学び、さらに大阪音楽大学短期大学部で作曲を専攻するなど、音楽の道を極めてきた。その実力はバラエティ番組でも遺憾なく発揮されており、『千鳥の鬼レンチャン』(フジテレビ系)や『THE神業チャレンジ 再現できたら100万円』(TBS系)などのチャレンジ番組で、合計510万円の賞金を獲得している。音楽的なスキルを問われる企画では、いの一番に声がかかる存在なのだろう。いまや事務所を背負う存在だ。

『風、薫る』公式Instagramより

 抜群の歌唱力やリズム感は、間違いなく芝居における身体性にもつながっている。2024年には『離婚後夜』(テレビ朝日系)で連続ドラマ初主演を務め、松本若菜主演の『Dr.アシュラ』(フジテレビ系)にも出演。さらに映画では、口コミで人気が広がった中川駿監督の『か「」く「」し「」ご「」と「』や、ミュージカルアニメーション『トリツカレ男』など、規模にとらわれない独自の作品選びも光る。

STARTO社タレントの朝ドラ出演パターン

 出演作が多いタイプではないなかでの朝ドラ出演は、やはり大抜擢だ。STARTO社タレントの朝ドラ出演には、大きく分けて二つのパターンがある。

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 ひとつは、関西出身組が大阪局制作の朝ドラに起用されるケース。多くの俳優がデビュー前に方言を共通語へと矯正されるなか、関西弁での活動をつづけるSTARTO社の関西組は、西日本が舞台となることの多いBK朝ドラで重宝されてきた。WEST.の桐山照史(2015年『あさが来た』)、そしてなにわ男子・西畑大吾(2013年『ごちそうさん』、2015年『あさが来た』)やAぇ! groupの正門良規(2019年『スカーレット』)のように、ジュニアから起用される例もある。