「彼らは地元の人とあまり交流せず…」
背景には時代の変化がある。戦後の闇市からスタートし、主に満州の引き揚げ者が集まって一大商店街となったアメ横。魚などの生鮮食料品店や洋服店、菓子店などが主流で、飲食店は少なかった。また、古い商店主を中心に、一定の秩序が保たれていたのだ。
だが高齢化や後継者不足などの影響で、ここ数年で一気に経営者が入れ替わった。代わりに増えたのが、中華系飲食店や中国食材店だ。
そのほか、東南アジア系、インド系など様々な国の店も進出。400あまりの店舗が軒を連ねるが、今や半数ほどの店は、中国人など外国人オーナーだという。
「インバウンド需要で客層も変わり、日本語が片言の外国人スタッフも増えた。彼らは地元の人とあまり交流せず、独自のネットワークで動いている」(同前)
上野周辺では物騒な事件も相次ぐ。1月には路上で4億円以上の現金が入ったスーツケースが奪われる事件が発生。貴金属など盗品の買い取り、マネロンに関わるグループの関係先も複数あると囁かれる。
「日本人も含め、複数の国から、アンダーグラウンドなビジネスをする者が集まっている。そこで警察は、上野界隈を要注意地域として、特に警戒を強めているのです」(捜査関係者)
今回の路上営業の摘発は交通部門が実施したが、警視庁では外国人や組織犯罪を担当する部署が、情報収集や実態解明に力を入れているという。警察の狙いは単なる摘発だけではない。



