車弄りは自分だけの趣味とは限らない。家族や恋人を持ちながら「理想の愛車」を追求する人々の姿からは、悲喜こもごものドラマが浮かび上がってきた。

 今回は、「STYLE BOX MEETING 2026 関東ラウンド」の参加者から、「くっすん」さんをご紹介。

大阪から千葉まで運転してきた「くっすん」さん。翌日はまた朝から大阪で仕事だそう

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憧れのスーパーカーよりもハイエース

 去年は万博、万博ってずっと騒がれとったけど、最初は全然興味がなかったんですよ。でも終盤、会社の同僚に誘われて行ったらメッチャよくて、結局4回も行っちゃってね。それからこうして、ミャクミャク様のグッズを集めるようになって。

 一番よかったのはやっぱりイタリア館やね。ちょうどフェラーリが期間限定で展示されとって、他の展示物ももう美術館並みで。

S.A.D CUSTOM JAPANによるスーパーカーをモチーフにしたエアロキット「スティンガーJ」を装着

 そもそもぼく自身、中学生の頃からイタリアの車が大好きなんですよ。免許を取って最初に乗った70のスープラもイタリア車風にしとったし、このハイエースのエアロもスーパーカーっぽい雰囲気に惚れて、乗る前からこれにするって決めとったんです。

 これまで5、6台乗ってきましたけど、一番弄ったんは間違いなくこれですね。カスタムのお金だけで、同じハイエースが新車で3台買えるくらい。そんだけあったら、中古のフェラーリなら手が届きそうやけど。

単調になりやすい1BOXをアグレッシブなシルエットに

 でも、あっちやと2人しか乗れんからね。スーパーへの買い物とか普段使いも、全部これ一台でやっとるんで。ハイエースなら行動範囲も広がるし、疲れたらすぐ寝られる。来週も再来週も、これで大阪から九州のイベントまで自走で行きますよ。

ハイエースのカスタムに定評のあるファブレス製ホイール

 それに、この形と色は世界にこれ一台しかないですから。下手にフェラーリ乗るより、かえって目立つかもしれへんし。

 普段は家の前にこのハイエースをそのままドーンと停めとるんですが、最近は地元の小学生界隈で『あの車を見たら幸せになれる』って言われとるみたいで。いや、それドクターイエローやんなって。

後席は簡易的なベッドにも。長距離ドライブの休憩もバッチリだ

 小5と小2の息子たちも、この車はえらい気に入っとりますね。この前、代車でノーマルのエスティマを借りたら「普通の車は恥ずかしい」なんて言いよるんですよ。ぼくとしては普通の車の方が、どこでも入れて楽なんですけどね。

 妻には「お金かけすぎ」って言われますけど、カスタムそのものには理解がありますね。この黄色に塗り替える時も、色を選んだのは妻ですよ。

ミャクミャクの仮装と黄色のハイエースは会場でもただならぬオーラを放っていた

 サラリーマンなもんで、お金の面はそりゃ大変ですが、「今月はここ弄りたいから頑張らな」ってモチベーションにしてね。今日もイベントが終わったら千葉から大阪まで自走で帰って、明日の朝からまた仕事。車のために頑張らなアカンので。

最初から記事を読む 「家族はもう、誰も乗ってくれません」「大人はみんな見て見ぬふり」…それでも男性(60)が週に一度の“異常なペース”で車を弄る“納得の理由”

記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。