子宮体がんにはエストロゲンが発生にかかわるTypeⅠとエストロゲンが関わらないTypeⅡがあるが、多くは前者だ。
TypeⅠとTypeⅡの違い
「罹患者の8割が該当するTypeⅠはエストロゲンの過剰分泌が原因です。TypeⅡは遺伝子異常などが原因で70歳以上の高齢者に多いです。大腸がんなどになりやすい『リンチ症候群』という遺伝体質を持つ人の2〜6割が子宮体がんを発症すると言われます。がんの家族歴があり遺伝要素を持つ人は、定期的に婦人科で検査を受けましょう」
多くを占めるTypeⅠのがんの発生メカニズムについて詳しくみていこう。
「エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)という2つの女性ホルモンが関わっています。エストロゲンには子宮内膜の細胞を増やして厚くする働きがあり、プロゲステロンにはその増殖を抑えて内膜を成熟させる働きがあります。この2つのホルモンのバランスが乱れ、エストロゲンが過剰に働く状態(エストロゲン優位)が長期間続くと、子宮内膜の細胞が増え続け、子宮内膜増殖症を生じることがあります。さらに一部では前がん病変を経て、子宮体がんへ進行すると考えられています」
子宮体がんの罹患者は50〜60代に多く、近年顕著に増加しているという。森医師にリスク要因を解説してもらった。
《この続きではリスク要因のほか、●早期発見なら予後良好、開腹しない手術も…などのトピックを森医師が解説。記事の全文は現在配信中の「週刊文春 電子版」および5月21日(木)発売の「週刊文春」で読むことができる》

