長女への暴行容疑で警視庁に逮捕されたプロ野球巨人の阿部慎之助監督(47)が26日、山口寿一オーナーと面会して辞任を申し入れ、受理された。
阿部氏は東京都内で記者会見し、「私の家族のトラブルで多くの野球ファンの方、そしてプロ野球関係者の方に、多大なご心配とご迷惑をかけた。伝統ある巨人軍の監督の名も汚してしまい、深く謝罪したい」と述べた。チームへの思いを聞かれると、大粒の涙を流した。取材に応じた山口オーナーは「暴力は許されない。監督を続けることは許されないと私も考えていたので、辞任を受け入れた」と話した。
球団によると阿部氏は25日、姉妹のけんかを止めようとした際に長女に言い返されたことに腹を立て、投げ飛ばして倒すなどの暴行を加えた。けがはなかった。長女は対話型AI(人工知能)「チャットGPT」に勧められて児童相談所に通報。同所から連絡を受けた警視庁渋谷署が阿部氏を現行犯逮捕した。
シーズン途中に巨人の監督が交代するのは、チームが不振だった1947年に中島治康氏から三原脩氏に代わって以来で79年ぶり。橋上秀樹オフェンスチーフコーチが26日のソフトバンク戦(東京ドーム)から今季終了まで監督代行を務める。
◇阿部氏の略歴
阿部 慎之助氏(あべ・しんのすけ)東京・安田学園高から中大を経て、ドラフト1位で01年に巨人入団。強打の捕手として活躍し、12年に首位打者や打点王のタイトルを獲得して最優秀選手に輝いた。ベストナイン9度、ゴールデングラブ賞4度受賞。日本代表として00年シドニー、08年北京の両五輪や09、13年のWBCに出場した。19年に現役を引退するまで通算2132安打、406本塁打を記録。引退後は巨人で2軍監督などを務め、24年から1軍監督。47歳。千葉県出身。


