——大学4年というタイミングは何か理由があったんですか?

Nimo それまでは「手術したらとれる」っていう発想がなかったんです。ふと「胸ってとれるのかな」って気になって調べたら手術という方法があると知って。卒業して就職した後だとダウンタイムに仕事を休むのも難しいだろうから、今やらないと一生チャンスがないんじゃないかって焦って、8月に手術しました。

——ご家族に相談は?

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Nimo 小さい頃から両親は僕が胸で悩んでることをあまり重大に捉えてなくて、「学校でからかわれるくらい誰でもあるでしょ」という感じだったんで、手術の時が初めて真剣な相談でした。

「からかわれたり周りに気を遣って自分からネタにしたり、ずっと嫌な思いをしてきたから手術したい」って。

 

——反応はいかがでしたか。

Nimo 親父は「気づかなくてごめん」って謝ってくれました。親父も女性化乳房で胸がふくらんでるんですけど、親父自身はそこまで悩んでなくて手術もしてなかったので、僕が悩んでることがよくわかってなかったんだと思います。でも親父が悪いことをしたわけじゃないし、むしろ謝らせてしまって申し訳ないような複雑な気持ちになりました。

——お母様は?

Nimo 母親にはむしろ僕が小学生の頃は「ボインちゃん」みたいな感じでイジられてました。今振り返れば笑い話ですけど当時は少し嫌でした。相談した時もあまりピンとは来ていなそうでしたが、しっかり説明したら「大変だったんだね」と言ってくれました。

手術の夜、ベッドから起き上がるのも叫びたくなるくらいの激痛が…

——手術自体はどんなものだったのですか。

 

Nimo 乳輪の下を3センチ切って、中から乳腺を取り出す手術でした。全身麻酔だったのであまり覚えてないんですけど、たしか3時間くらいだったと思います。

——入院はされたのでしょうか。

Nimo それが入院できる病院じゃなかったので、手術の数時間後には出されて近くのビジネスホテルに1泊するように言われました。手術した部分に血が溜まらないように首からドレーンの袋をかけて、胸から管が出たまま1人でホテルに行きました。

——それは怖いですね。

Nimo 先生に「痛くないよ」って言われてたので完全に油断してましたね。当時はお酒が大好きだったので、「ノンアルだったらいいよ」って言われてノンアルコールビールを買い込んで。5本を一気に飲んでました。

 でも夜中に麻酔が切れてきたらじわじわ痛みが出てきて、「あれっ、雲行きが怪しいぞ」って思ってたら、ベッドから起き上がるのも叫びたくなるくらいの激痛が走って。ノンアルも5本飲んじゃってトイレも近いけど、少しでも体を動かすと激痛であれは地獄でした。