大人しそうな男子学生→ツインテール女装→ピンクの髪のマッチョギタリスト、という異色の経歴を持つRENGEKIのNimoさん。

 先天性の女性化乳房症によるコンプレックスに悩み手術で胸を平らにした経験を持つが、大学生のときメイクに目覚めて女装コンテストに出場し、ヴィジュアル系バンドでも最初は女形としてステージに立っていた。

 大きい胸という女性的な特徴がコンプレックスだったNimoさんが女装をはじめた理由や、かっこいい系統に路線変更するまでの葛藤、そして「今でもオラついている人が怖い」と語る意外な側面も。Nimoさんの“転生”ストーリーを追った。(全3回目の3回目)

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——そもそも音楽を始めたきっかけは?

Nimo 中2のときに釣り具屋さんでかかってたhideさんの「ROCKET DIVE」を聞いて衝撃が走りました。そこからヴィジュアル系の沼にハマって、ギターもその頃から始めました。

——学生時代からバンドを?

Nimo 高校は軽音部に入ったんですけど、ももクロとかアニソンのコピーバンドでしたね。大学では「俺はサークルに入らないぞ」って謎にイキり散らかしてて、ギターの演奏動画をYouTubeにアップしてたんです。

——卒業後、いったん就職してるんですよね。

Nimo ミュージシャンに憧れはあったけど、自分には無理だと決めつけていたので地元のスーパーに就職したんですけど、大学卒業してすぐ女装ギターの動画が突然バズっちゃったんです。それで「音楽で頑張らないと後悔するんじゃないか」って思い直して、親を説得してスーパーは3カ月で辞めました。でもちょうどコロナ禍に突入して、ライブどころかバンドも組めなくてしばらくはバイトと筋トレしかしてませんでした。

「バンドマンと筋トレ」の相性で親を説得

——音楽をやる予定が筋肉中心の生活に。

 

Nimo 当時はまだ実家暮らしだったので家賃や食費もゼロで、自分が遊ぶ分のバイトだけしてればよかったんですけど、こんな状況がずっと続くわけないと気づいて「筋肉で食べていけないかな」とトレーナーの勉強もはじめました。

——ご家族の反応は?

Nimo 親父に「音楽やるって言って仕事辞めたのにジムしか行ってないけど大丈夫?」って真顔で心配されました。本当に筋トレしかしてなかったんで当然の反応ですよね(笑)。

 このままだと今の生活を続けさせてもらえなくなると思って「将来的にヴィジュアル系バンドマン兼トレーナーとして活動できるようになれば、バンドマンとしての自分にとってトレーナーである事は武器になるし、トレーナーとしての自分にとってもバンドマンである事は武器になる。だから今は筋トレも頑張らせて欲しい!」ってプランをプレゼンして、納得してもらいました。