ゴミ屋敷で28歳女性が死亡した事件。通報した44歳の夫は「妻が2階から飛び降りた」と主張するが、遺体は真冬に半裸で脱糞、傷口は瞬間接着剤とラップで塞がれるという異常な状態だった。平成27年の山梨県でいったい何が? なおプライバシー保護のため、登場人物はすべて仮名である。(全2回の1回目/続きを読む)
◆◆◆
異様な事件現場
「妻が2階から転落した。口から血を流している」
こんな119番通報をしてきたのが夫の藤井寛治(当時44)である。救急隊員が現場に向かうと、まずその異様な邸宅に驚かされた。部屋中にゴミが溢れかえり、室内は泥だらけ。浴室にも荷物が置かれている。
それにも増して異常だったのが被害者の様子で、真冬だというのにTシャツ1枚で、下半身は裸。布団に寝かされていたが、そこで脱糞していた。
「何があったんですか?」
「妻は飼い犬を追って2階から飛び降りたらしい。以前にも同じことがあったので、しばらく放っておいたが、急に容体が悪くなって、倒れ込んでしまった」
その説明にも疑念を抱かざるを得ないような状況だった。被害者には背中や手足に多数の打撲痕があり、特に後頭部がコブだらけだった。さらに右腰に20センチにわたる切り傷があり、ウミが出て化膿していた。
