海外の映画祭に俳優として参加するのが夢だった
──「わたしは、わたしをあきらめない」「思い出せ 全ては自由だ」。今作の力強いキャッチコピーが印象的です。
MEGUMI 私がプロデュース業を始めたきっかけの一つは「日本人女性の自己肯定感は世界最下位」というニュースを見たことなんです。プロデューサーとしての経験値がまだない頃、数十名の人に向かって決定事項を伝える時は手が震えました。でも、自分が信じたものや違和感を感じたことに対して愚直に声をあげていけばいい──そう決めたらうまく進み始めたんです。もちろん、完璧にはできていません。富士子だって、自ら選択している場合もあるし、流されている場合もある。でも、人ってそういうものだと思うんです。
片山 一観客の目で完成した『FUJIKO』を観た時、凄く面白いと純粋に思いました。イタリアのウディネ・ファーイースト映画祭にもノミネートして頂けて、海外の映画祭に俳優として参加するという夢を『FUJIKO』のおかげで叶えることができたんです。
MEGUMI 『FUJIKO』は同映画祭で最高賞にあたる「ゴールデン・マルベリー賞」と「ブラック・ドラゴン・特別観客賞」の二冠を達成することができました! 日本映画としては初の快挙です。さらに、カンヌ国際映画祭などで私が催してきた「JAPANESE NIGHT」をウディネ・ファーイースト映画祭でも開催。このパーティの場で日本映画を世界に発信するチャンスを私は常に探しているんです。
ヘアメイク:エノモトマサノリ
スタイリスト:斉藤くみ
めぐみ 1981年生まれ。岡山県出身。2020年に映画『台風家族』『ひとよ』でブルーリボン賞助演女優賞を受賞。24年からはカンヌ国際映画祭、ウディネ·ファーイースト映画祭、ヴェネチア国際映画祭などで映画関係者を対象とした交流イベント「JAPANESE NIGHT」を主宰している。24年のウディネ·ファーイースト映画祭では新人監督コンペティションの審査員を務めた。
ヘアメイク:足立真利子
スタイリスト:丸山 晃
かたやま・ゆき 1996年生まれ。京都府出身。2021年の映画『茜色に焼かれる』で報知映画賞新人賞、ヨコハマ映画祭助演女優賞などを受賞。22年に映画『フタリノセカイ』にW主演。ドラマ出演作として、『ブギウギ』(23年)、『トーキョーカモフラージュアワー』『いつか、無重力の宙で』(25年)、『探偵さん、リュック開いてますよ』(26年)など。ファッションモデルとしても活躍。
INTRODUCTION
木村太一監督が自身が生まれる前の“母の人生”と真正面から向き合って生まれた渾身作。急速な変化に揺れる時代を背景に、シングルマザーの主人公・富士子は既成の価値観や社会規範に抗って、自らの人生を切り拓いていく。イギリス在住の木村監督は本作で従来の日本映画フォーマットから脱却し、大胆なクリエイティブ表現に挑戦。“アニメーションと実写の融合”によって、日本映画の映像表現の限界点を突き破る演出が見もの。主演に抜擢された片山友希を支える豪華キャストにも注目が集まっている。
STORY
舞台は1977年の静岡。嵐で停電した病院で、富士子は娘・麻理を出産する。母親になった喜びも束の間、姑や義姉から理不尽な仕打ちを受ける富士子。夫は頼りにならず、やがて、姑と義姉に麻理を奪われてしまう。絶望した富士子は実母・千代の力を借りて、何とか麻理の奪還に成功する。周囲の反対を押し切って、シングルマザーとして麻理を育てはじめた。しかし、その先に待ち構えていたのは、家庭の事情で自身が諦めざるを得なかった憧れの“ロックンロール”的波乱万丈の人生だった——。
STAFF & CAST
原案・監督:木村太一/脚本:我人祥太、國吉咲貴/企画・プロデュース:MEGUMI/出演:片山友希、YOU、リリー・フランキー、MEGUMI、うじきつよし、竹下景子、イッセー尾形、岸本加世子/2026年/日本/95分/配給:Atemo/© 2026 FUJIKO Film Partners


