反社会的勢力の間でも有名だった

 田井氏はもともとNPOなどを通じたカンボジア支援事業に携わっていたが、19年に仙台市に名誉領事館が開設されると、トップに就任。ビジネス交流会などに積極的に顔を出し、経営者に人脈を広げていった。

 24年にはカンボジアの首相特別補佐官の肩書も得ており、「我々には外交上の特権があり優遇されている。税務調査はされないから大丈夫だ」などと周囲に吹聴し、顧問契約を持ち掛けていたという。

 企業側としては、支払ったコンサル料などを経費として計上できる一方、バックされる際は現金だったため重宝された。「要するに名誉領事館を通じた裏金作り。手数料を払っても十分ペイできた」(関東地方の経営者)

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 実はこのスキーム、反社会的勢力の間でも有名だったという。

「支払ったカネの大半が戻ってくるから、マネロンに使えると言われていた。裏社会に近い人物が窓口となって、名誉領事側とやり取りをしていたとされる。警察当局もこの情報を掴んでいた」(事情を知る関係者)

 田井氏に質問状を送ると、概ねこう回答した。

「(申告漏れは)既に修正申告手続きは終了しています。当方が反社会的勢力と取引きした事実はありません」

 名誉領事館がブラックボックスになっていた今回の事案。当局はどこまで実態を解明できるだろうか。

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