まあ、これは私が勝手に想像した身体内部の老化図であり、専門家に確認したわけではないので鵜呑みにはしないでいただきたいですが、なんとなくそんな光景が浮かんできます。

まるでしょぼくれた風船

 ほら、風船だって膨らませたばかりの段階ではパッツパッツに張り詰めていて弾力もあるけれど、時間が経つにつれ、表面がシワシワになっていく。そうか、身体の老化とは、しょぼくれた風船状態になることなのかと、妙に納得してしまいました。

最新刊『年とる力』(文藝春秋)

 納得したからといって、気が晴れたわけではありません。鏡に自分の顔を映すたび、しょぼくれた風船のことを思い出して情けない気持になる。でもまあ、諦めるしかありませんよね。

ADVERTISEMENT

 アンチエイジングにお金と労力をかけて老化に抗うつもりはないし(と言いながら、たまに高い美容液を買うことはありますけど)、この年齢で肌だけパッツパッツになったところで、首や手の甲のシワシワは隠しようがない。

 人間、バランスです。身体がジワジワと老いていくのなら、どこもかしこも平等にジワジワシワシワになるのが健全なる老化ということなのでしょう。